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「名字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女の決闘」より 著者:太宰治
、たしかに HERBERT だ、そんなに有名な作家でもないようだから、ちょっと人名字典か何かで調べてみて呉《く》れ、と重ねてたのみました。手紙で返事を寄こして、....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ゃねえ。江戸大奥お出入り、お手当米二百石、後藤《ごとう》縫之介《ぬいのすけ》と、名字帯刀までお許しの呉服師だ。位が違います、お仕立ても違いますと、世間へ自慢にあ....
牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
せらる。是れ誰か俑を作って用うる。面目|機発、人に比するに体を具えて微なり。既に名字の称ありて、精霊の異に乏しかるべけんや。因って計を得たり。豈敢て妖をなさんや....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
いように見えた。ところがその人の子供が小学校へはいるころになって重大な問題がその名字にからんで起こって来た、と言うのは、その子が学校でみんなにその名前をからかわ....
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
らけ、しかも痛みはなはだしくもなし、また血は少しもいでず、うんぬん」とあり、また名字正しき侍にはこの害なく卑賤の者は金持ちでもあてられるなどと書いてある。ここに....
小浅間」より 著者:寺田寅彦
れて白くされ古びとげとげしく木理を現わしているのであるが、その柱の一面に年月日と名字とが刻してある。これは数年前京都大学の地球物理学者たちがここにエアトヴァスの....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
この相手のことを調べてみましたところ、非常に貧しい人だということがわかりました。名字はスネギーレフというのだそうです。何かで勤めのほうで失敗があって、免職になっ....
家なき子」より 著者:楠山正雄
するように言いつけた。 「おお、忘れていました」とグレッス氏が言った。「あなたの名字はドリスコルで、あなたのお父上の名前は、ジョン・ドリスコル氏です」 グレッ....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
日休む処が極って居ります。それは四つ目の藤野屋杢左衞門と申してお駕籠御用達しで、名字帯刀御免の分限でござります。其の藤野屋の裏手の板塀に差掛け葮簀張を出す聾婆さ....
親鸞」より 著者:三木清
と。」像法の季、末法の時代は無戒の時代である、持戒の比丘はなくなり、いわゆる無戒名字の比丘、すなわち鬚を除《さ》り髪を剃って身に袈裟を着けてはいるが戒を持するこ....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
如きは余り多くない例で、八犬士その他の登場人物の名は歴史にあらざる歴史を作って人名字書中の最大の名よりもヨリ以上に何人にも知られておる。橋本蓉塘翁がかつてこの人....
ある恋の話」より 著者:菊池寛
私の妻の祖母は――と云って、もう三四年前に死んだ人ですが――蔵前の札差で、名字帯刀御免で可なり幅を利かせた山長――略さないで云えば、山城屋長兵衛の一人娘で....
妖怪学」より 著者:井上円了
どの名によりて、その強く盛んなるを表する一種の縁起なり。いにしえより、わが国には名字拝領、実名拝領ということ多く行われたるが、特に芸人社会には、現今にても行わる....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
いるが、原簿通りにしてくれと訂正を命じ、四度目の修正をして、五度目に母の姓名を仮名字で書いて出すと、番地が間違っている、新しい改正番地で出してくれと言う。十銭出....
牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
蔵せらる、是れ誰か俑を作って用うる。面目機発、人に比するに体を具えて微なり。既に名字の称ありて、精霊の異に乏しかるべけんや。因って計を得たり。豈敢て妖をなさんや....