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「名川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名川の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乱世」より 著者:菊池寛
万之助主従は、四日市の町に入ると、瓦町の法泉寺で四つ時まで休憩した後、亀山藩士の名川力弥に導かれて、官軍の本営真光寺に出頭した。万之助と重臣たちは式台の上に上る....
単独行」より 著者:加藤文太郎
。先生は称名ノ滝までお子様と二人で散歩においでになったのです。私は先生と一緒に称名川を遡って行きました。弥陀ヶ原側はところどころ崩れて大絶壁をなしています。雑穀....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
笑い、 「なんだ、これがあの有名な大井川か。淀川の半分も無いじゃないか。国元の猪名川よりも武庫川よりも小さいじゃないか。のう、蛸。これしきの川が渡れぬなんて、式....
十二支考」より 著者:南方熊楠
した称だと。当時は特に留意せなんだが、ほどなく老人死した後考うるに、駱《らく》和名川原毛黒い髦《たてがみ》の白馬だというから、不毛に当らず。川原は砂礫《されき》....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
見合せますからね」 武士「あゝ左様かえ、貴公|些と遊びに来て下さらんかえ、私は桑名川村だから」 傳「じゃア隣り村で造作アございません」 武士「拙者も江戸児で、江....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
が同音であるから、猪名の枕詞になった。猪名野は摂津、今の豊能川辺両郡に亙った、猪名川流域の平野である。有間山は今の有馬温泉のあるあたり一帯の山である。結句の「宿....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
冬ごもり春の大野を焼く人は焼きたらぬかもわが心焼く かくのみにありけるものを猪名川の奥を深めて吾が念へりける 死ぬほどの恋も容易に口に出さず、逢いたくなって....
姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
を担ぐようになったのであるという。まことに、興深い話である。 酒田港は、出羽の名川最上川の河口にある。遠く海に突きだした突堤が、二、三千メートルもあろうか。そ....
妖怪学」より 著者:井上円了
たるゆえ、鳴門に取り、西の海は西国に出でたるゆえ、かの名あるがごとく、みな高山、名川、大海などの名によりて、その強く盛んなるを表する一種の縁起なり。いにしえより....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
称し、人を騙すものとして恐れていたというのである。今去る九月に長野県|下水内郡桑名川へ行った時の聞書をまずここに断片的に紹介してみる。 越後の中魚沼郡と信濃の....