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名手
「名手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
第に徹底して来るのです。 三十年戦争や、この時代の末期に出て来た持久戦争の最大
名手であるフリードリヒ大王の七年戦争などは、その代表的なものであります。持久戦争....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
士官学校の馬術の教官で、縫糸を一本手綱にしただけで自由に馬を走らせるという馬術の
名手の高橋大尉は、本当にうらやましそうに言った。 社会学というのは、またそれが....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
った。長い間その楽器は皇帝に秘蔵せられていたが、その弦から妙なる音をひき出そうと
名手がかわるがわる努力してもそのかいは全くなかった。彼らのあらん限りの努力に答え....
「断層顔」より 著者:海野十三
いと文章が舌足らずだぜ」 「文芸作品じゃないからそれでもよかろう」 「記録文学の
名手が、ここでだけ手をぬくのは変だね。とにかくこの碇洩治が密航者としての処断を受....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
、人数は五名であった。まずテッド博士。それからポオ助教授に帆村荘六。射撃と拳闘の
名手のケネデー軍曹。それから三根夫。 この発表で、三根夫はじぶんが第一番に見物....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
あとにきっと孔があく。忍術と孔とは何かよほど深い関係があるらしい。小林は制動法の
名手である。必ず馬にまたがるごとく落着きはらって滑走する。あれでせきばらいでもさ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
すかな。すると、犯人はそのどぶ鼠を狙い撃ったのですかな。そうなると、犯人は射撃の
名手だということになりますね。……おやおや、このどぶ鼠は、どこにも弾丸をくらって....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ありました。乗手は有名な金岡大尉と三隈一等航空兵曹とでありました。 しかしこの
名手たちも、やがてがっかりして艦の方にまいもどってきました。空中からの報告が発せ....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
のである。 まあ道具立はそのくらいにして置いて、ここに紅国人の有名なる密輸入の
名手レッド老人を登場させることにする。 「また一つ、頼みますよ。ねえ、税関の旦那....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
、若師匠の御意を得よう。」 と言の中に、膝で解く、その風呂敷の中を見よ。土佐の
名手が画いたような、紅い調は立田川、月の裏皮、表皮。玉の砧を、打つや、うつつに、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
タアと称する霊をして、代筆せしむるものも少くないのであった。蓋しレクタアは通信の
名手で、さまで私の体力を消耗することなしに、自由に通信を行うらしいのであった。不....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
会社の副頭取を勤めておらるる。この名望家の令嬢で、この先生の令閨で、その上音楽の
名手と謂えば風采のほども推量られる、次の室の葭戸の彼方に薔薇の薫ほのかにして、時....
「磯部の若葉」より 著者:岡本綺堂
ている。周囲には沢山の古い墓がある。杉の立木は昼を暗くするほどに繁っている。『仮
名手本忠臣蔵』の作者|竹田出雲に斧九太夫という名を与えられて以来、殆ど人非人のモ....
「六日月」より 著者:岩本素白
、溝のほとり、もうすっかり女のような感じのする琴があるものだが、そういう楽器で、
名手の割に余り世にも持て囃されない検校さんに、「残月」の緩やかな手のところでも弾....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
えども、ドイツ民族より前者の達人たるフリードリヒ大王を生じ、ラテン民族より後者の
名手たるナポレオンを生じたるは、必ずしも偶然とのみ称し難きか。 三 横隊戦術に於....