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名文句
「名文句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名文句の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なじみ》の「わたしゃ都の島原できさらぎという傾城《けいせい》でござんすわいな」の
名文句から思い出の優婉《ゆうえん》な想像が全く破れる。涙ながらに「日本色里の総本....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
昔に帰ってゲラゲラとワンタンのように笑うのだった。(ワンタンのように――は誰かの
名文句を失敬したものである。作家というものは、それくらいの気転が利かなきゃ駄目だ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の自由はない、そりゃ実に面白い警句ですね、田山さん」 「そんなに感心なさるほどの
名文句でしたかね」 「
名文句ですとも、それを少し言葉を換えて言いますと、言論の自....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
第一にお前自身、それから、いうなら言うことだ――羅馬は、羅馬時代から、さまざまの
名文句で混み合っています。』 『あなたは、何か大変な感違いをしているらしい。』 ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
ていてもきりがないわ」 京野等志は、苦笑した。なにか相手の姿勢を崩させるような
名文句はないかと考えているうちに、小萩は、つと起ちあがつて、奥へ姿を消した。障子....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
も、大丈夫勝つ自信を持っていた坂田が、平手で二局とも惨敗したのである。 坂田の
名文句として伝わる言葉に「銀が泣いている」というのがある。悪手として妙な所へ打た....
「中毒」より 著者:織田作之助
つもりである。しかし、 「煙草について、私の唯一の制限は……」 云々という彼の
名文句には、さすがの私も参った。 私は一日に六十本よりすくない煙草を吸ったこと....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
、昨年の一月の議会返り初日には、二十年前の満鉄事件のとき、顧みて恥なき徒、という
名文句を吐いた平沼騏一郎が、総理大臣として施政演説をやるちうことであったから、貴....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
。その他の部屋の装飾といえば、数個の卓、それに準じた椅子、等々があり、壁や柱に、
名文句を書いた長方形の色紙が貼附してあり、額に入れられた美人画や風景画が掛けてあ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
大いそぎで、ともかくも三十分あまりの間に一幕の浄瑠璃を書きあげてしまった。どうせ
名文句などの出来るはずもないが、こうなると理窟よりも意地の方が先に立って、何でも....