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名案
「名案〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名案の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
いと、いろいろ評議を致しましたが、さて例の恐ろしい幻の事を思い出しますと、容易に
名案も浮びません。もっとも甥《おい》の方は私より若いだけに、まだ執念深く初一念を....
「青年と死」より 著者:芥川竜之介
予防策を考えなければなりません。あなたはどう御思いです。
――別にこれと云って
名案もありませんがとにかくその男が来るのは事実なのでしょう。
――それはそうで....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
して、出さないだろうと思うんだ。だからよしんばあの婆の爪の下から、お敏を救い出す
名案があってもだね、おまけにその
名案が今日明日中に思いついたにしてもだ。明日の晩....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ね」 「でも、藁を敷いて、水面の反射を消すとは、誰が考えたのかしりませんが、実に
名案ですな」 「隅田川へ敷くのについて、非常に幸運だったというのは、今夜十二時頃....
「海底大陸」より 著者:海野十三
いるといったふうだ。 「そこで、船長さん」 とスミス警部はいった。 「わたしに
名案が一つあるんですが、やって見てくれませんか」 「ほう、それはどんなことです」....
「海底都市」より 著者:海野十三
って考えて、ついに考えついたのが、海底に都市をつくることでした。これはすばらしい
名案でした。この
名案を思いつかなかったら、日本の国はどんなに苦しい目にあわなけれ....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
ら御心配には及びません」 「ほう。それは意外でしたね。さすが猫々先生だけあって御
名案です。恐れ入りました」 「ですから私はこれから事務所へ戻りまして、夫人をお連....
「恐竜島」より 著者:海野十三
トにのってはいって、すっかりちょうだいしようというんだ。えへへ、どうだ、世界一の
名案だろうが」 モレロは、すごい顔に笑みをたたえて、胸をたたいた。 希望....
「火星兵団」より 著者:海野十三
つきのままで、唇だけを動かした。
「それは、だめだ」
「課長、なぜだめです。この
名案が……」
「
名案?」課長は、じろりと上目で佐々の顔を見て、
「そんな
名案があ....
「火薬船」より 著者:海野十三
ば、官憲が調べようたって、手のつけようがありませんよ」 「ふむ、なるほど。それは
名案だ。じゃあ、事務長をよんで、お前から上陸命令をつたえろ」 「よろしゅうござい....
「怪塔王」より 著者:海野十三
いくら怪塔ロケットだって飛ぼうと思っても飛べないではないか」 「なるほど、それは
名案ですな。よろしい、私はうんとがんばりますよ」 塩田大尉はさすがに隊長だけあ....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
店で落合い、そこで紅茶を啜りながら積もる話を交わすことにしたのだった。これは大変
名案だった。二人はすっかり朗かになり、卒業のときに大騒ぎをしたのが可笑しく思われ....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
雄にして、今夜随一の果報者たる花婿権四郎めに譲るので厶る。いかがで厶るナ?」 「
名案じゃ」「
名案、
名案!」と、たちまち一せいに拍手があって、若侍は半分は好意的に....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
れている数が違うために、いろいろ違った物質となっているものだという見地から、この
名案が考え出されたのです。 しかし科学は矢張り臍まがりで、この方法はまだ実用に....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
犬にかみつかれて弱ったと、じぶんで話してたことですから、まちがいありません」 「
名案ですな。ハルステッド刑務所の看守たちが知ってる男に、警察犬を飼っておる男がい....