名流[語句情報] » 名流

「名流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名流の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:ゴーゴリニコライ
噂が飛んだ。外科医学専門学校の学生の中には、それを見に出かけるものもあった。ある名流の貴婦人などは、公園の管理人にわざわざ手紙を出して、ぜひうちの子供にその珍し....
雛妓」より 著者:岡本かの子
かの子夫人でいらっしゃるんでしょう。歌のお上手な」 そして、世間に自分と同名な名流歌人がいることをお座敷でも聴かされたことがあったし、雑誌の口絵で見たことがあ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いうのは、あんまり馬脚を現すのが早すぎるようだが、その反対に、開店と同時にすでに名流夫人の人気にことごとく投じていた。さすれば開店のアッセンをした者が日本の名流....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
ったら用捨しない、懐刀で一|揮、片付けてやろうと、決心しながら詰め寄せた。素性は名流北畠家の息女、いつの間にか父親|多門兵衛尉に、武術の教を受けたものと見え、体....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
りか、万事親切に世話をした。ひとつは銀之丞が江戸で名高い、観世宗家の一族として、名流の子弟であるからでもあったが、主人嘉介が風流人で、茶の湯|活花の心得などもあ....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
野。君はこう云う「和歌」知ってるかい? 「嘆きわび 身をば捨つとも 亡き影に 浮名流さむ ことをこそ思え……」 小野 なんだ、紫式部か? 清原 うん。僕あとても....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
ては、主として今堀摂津守の指南を受けていたが、其他に、麻布古川端に浪居して天心独名流から更に一派を開きたる秋岡陣風斎に愛され、一師一弟の別格稽古を受け、八方巻雲....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
月二十九日雨夜林太郎 きみ子様 文中に見えています小金井の母は、長岡藩の名流の長女に生れたので、小林|虎三郎氏の妹でした。子供が非常に多く、世の変遷のた....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
了の因を補ひ得たり 犬川荘助 忠胆義肝|匹儔稀なり 誰か知らん奴隷それ名流なるを 蕩郎枉げて贈る同心の結 嬌客俄に怨首讎となる 刀下|冤を呑んで空しく....
流行唄」より 著者:兼常清佐
ど正確に弾ける自信があるか怪しいものだそうである。しかし彼らはそれで一世を動かす名流行唄を作っている。これを見ても本格的な音楽的訓練と流行唄とは相当物が違ってい....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ら遁れるべく俄に急き立って、入露の準備をするために殆んど毎日、朝から晩まで朝野の名流を訪うて露国に関する外交上及び産業貿易上の意見を叩き、碌々家人と語る暇がなか....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
きて! おそらくそれは、私の親が私のこととなると人一倍ヤカマシクてユーゴのどんな名流であろうとも、九州の片田舎に住む混血児の娘との結婚なぞを、許してくれるはずが....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
武天皇三年(皇紀一三三六年)三位麻積王の子を伊豆七島に流すと古書にある。島には有名流罪人の史跡が多い。三宅島という名の由来も養老三年(皇紀一三七九年)に、多治見....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
も、その他の伝記の言うところが、また果して信ずべきか否かは、真宗の開祖親鸞聖人が名流日野家の公達で、九条関白の愛婿であったとの説と同様に、門徒以外にこれを強うる....