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名無し
「名無し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名無しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊感!」より 著者:夢野久作
り止めた。 「……でも……人の噂にでもお聞きになりましたでしょう。近頃大評判の『
名無し児裁判』というのを……」 「……ところがソンナ評判もまだ聞かないのです。…....
「蠅男」より 著者:海野十三
どうです。第二の脅迫状には、宛名が玉屋総一郎へと書いてあって、第一の脅迫状には宛
名無しというのは、これはどういう訳だと思いますか」 検事はパイプから太い煙をプ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
と云う大きなポインタァ種の犬も居る。昨秋からは追うても捨てゝも戻って来る、いまだ
名無しの風来の牝犬も居る。然し愚な鈍な弱い白が、主人夫妻にはいつまでも忘られぬの....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
お祖父様のお仕込みで、小学校入学前に四書の素読が一通り済んでいた私は、その振仮
名無しの新聞を平気でスラスラと読んだ。それをお祖父様の塾生が見て驚いているのを、....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
。この店の先祖がどういう訳だか店の名を付けなかったが、商売は非常に繁昌し子孫代々
名無しの牛屋で通っている。名を付けると先代以来の幸運に障るというような迷信から子....