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「名草〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名草の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。葉も無く花も無く、地下一尺の闇を一丈も二丈も這いまわり、人知れず穀菜に仇なす無名草もある。厄介なのは、地縛り。単弁の黄なる小菊の様に可憐な花をしながら、蔓延又....
土の中からの話」より 著者:坂口安吾
通り、土の中から生れて来た小さな話を書きたしておこう。 昔々あるところに(紀州名草郡桜村などという人がある)物部麿という百姓があった。ほかにとりたてて悪いとこ....
国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
按に、国主・栗栖・国栖の三語は古人相通じて同義となせる如し。続紀『天平神護元年、名草郡大領紀直国栖』と云ふは、紀伊国神名帳『名草郡正一位紀氏栗栖大神』と相因む所....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
りながら眺望に耽った。 先ず行手西北の方を望むと、近く大鼇の背に似た湯沢山(根名草山の南方にある山で、地図に記名してなく、又名を知らない、湯沢の源頭にあるから....