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名薬
「名薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ぬき》と手を引合ってダンスをやっている絵が描いてあるかと思うと、家伝「禿頭病専門
名薬」という広告が何かの新聞に出ていた。いずれも九州帝国大学の向うを張ったものら....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
」 「いかにもな。いかにもな」 「起死回生、神変不思議、効験いやちこのこれほどの
名薬、神の手では作れない」 「いかにもな、いかにもな」 「魔王一人、作ることを得....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
が親切に治療してくれてもだめです。「こんな薬が利くものか」と疑っていては、どんな
名薬でもなんの効果もないわけです。医者を信じ、薬の効能を信じてこそ、はじめてきき....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
ないことが事実になった。すぐ王の処へ行って、血止薬を貰って来てくれ。チンディーの
名薬がある筈だ。簡単に、速く!」 ギーウが戻る迄、ルスタムは、傍の者を恐れさせ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
て精気の化する所と信じ雷丸雷矢すなわち雷の糞と名づけ、小児の百病を除き熱をさます
名薬とした。ただし久しく服すれば人を陰痿《いんい》せしむとあるからトルーフルの正....
「対話」より 著者:宮本百合子
た此は一幕だ。――ついでに、一寸手を貸すかな。真実は根もない憎みや恐怖や、最大の
名薬「夢中」を撒くと、同類の胸も平気で刺すから愉快なものだ。 ヴィンダー さても....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
はすべて悪魔、厄鬼、死霊などのなすわざであり、悪魔を祓ってからでなければ、どんな
名薬を飲ませても効目がないことになっているので、医者で修咒者より先に病室へ入るよ....
「村の兄弟」より 著者:小川未明
へゆき、お礼に、いい薬をもらったことを話して聞かせたのであります。 「それほどの
名薬なら、大事にして、しまっておきましょう。」といって、二人はそれを家宝にしまし....
「三国志」より 著者:吉川英治
以上、ひどい重傷で、日夜苦しがっていた。 「なんとかして、助けてやりたいが、よい
名薬はないか」 と、家臣へ、知識を求めると、先に厳白虎の首を献じて、臣下の一員....
「おばあさんと黒ねこ」より 著者:小川未明
は答えました。 薬屋は、考えていましたが、 「私の持っている薬は、どれも家伝の
名薬です。この薬の造り方を、この村の人たちに教えてあげましょう。そのかわりに、か....