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「名詞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名詞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
したというところから、当時は義賊という妙な名前が、一般にこの盗人《ぬすびと》の代名詞になって、どこでも盛んに持てはやされていた。 「何しろ先生、盗みにはいったお....
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
たない気分も忘れて、じっと先生の声に耳を借した。 「そら、ここにある形容詞がこの名詞を支配する。ね、ナポレオンと云うのは人の名前だから、そこでこれを名詞と云う。....
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
いた。彼は無風帯を横ぎる帆船《はんせん》のように、動詞のテンスを見落したり関係代名詞を間違えたり、行き悩《なや》み行き悩み進んで行った。 そのうちにふと気がつ....
土曜夫人」より 著者:織田作之助
しい女のいる家には目印の赤い門燈がついていて、赤提灯という通称が春を売る商売の代名詞になっていたのだ。 「まア上っておみやす。お銚子づきで一枚にしては……」 ....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
中で進行している、言葉の行間がバラバラになってしまって、自分もともども、その中の名詞や動詞などを一緒に、どこかへ飛び去ってしまうのではないかと思われてきました。....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
空相の名で、或は唯物唯心、或は個人社会、或は主義趣味、……凡て世にありとあらゆる名詞に対を成さぬ名詞はないと謂ってもいいだろう。私もまたこのアンティセシスの下に....
深夜の市長」より 著者:海野十三
ナニシロコレハ一篇ノ小説デアル。作中、T市長ダノ銀座ダノトイウ名詞ガ出テクルガ、コレハ決シテ何処カノ帝都ニアッタ実話ナドヲもでるニシタモノデハ....
赤外線男」より 著者:海野十三
だ」 深山理学士の発表は、大体こんな風の意味のものだった。 「赤外線男」という名詞で、一つの流行語になってしまった。帝都の市民は、この「赤外線男」が今にも自分....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
人名は皆さんにお馴染みが薄くて、却って話の興をそぐかと思いますから、なるべく固有名詞は省略して申上げることにしましょう。と、星崎さんは劈頭にまず断った。 時代....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
、鉱物、一切の元素が、一々ずつ微細なる活字となって、しかも、各々五色の輝を放ち、名詞、代名詞、動詞、助動詞、主客、句読、いずれも個々別々、七彩に照って、かく開き....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
る』と、のべてあるのは至言である。『悪』とはつまり『不完全』、又は『未発達』の代名詞で、純粋の悪霊そのものは存在せぬ。どんな悪霊でも、最後には皆浄化し、美化し、....
辞書」より 著者:折口信夫
れる。日本語を記録することがもっと早くからあったのだ。『倭名鈔』をみても、漢字の名詞、熟字を示して、それに和訓を付けている。ときによると、訓をつけることができな....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
いて連れ戻られた。印南の地名は、隠れる・ひっこもるなどの意の「いなむ」という語の名詞形から出たのだといふ。島の名も、かくれ妻という意だとある。「いなみづま」言い....
女侠伝」より 著者:岡本綺堂
というのは君も知っているだろうが、唐代で有名な美妓で、蘇小小といえば芸妓などの代名詞にもなっているくらいだ。その墓は西湖における名所のひとつになっていて、古来の....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
はもちろん、社会にまで迷惑を及ぼします。ですから今では殆んど吝嗇とか、欲張りの代名詞になっています。これは誠に残念に思います。正当に利己主義を使うことが日本では....