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「名酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ばかりしていると、その次があぶない。一夕《いっせき》、道庵の声名を聞いて、京から名酒を取寄せて贈り越したものがあって、 「この地は、お茶にかけては日本一ですが、....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
かなとて、かたのごとく食したまひける。そのうち珍酒を振舞候はんとて、とり/″\の名酒あまたよせて、すゝめにける。とかくして時も移る程に、はや祇園会も初まる時分に....
女心拾遺」より 著者:矢田津世子
、母のこうした姿のみを眺めて暮してきた。父は羽後でも名だたる酒の醸造元で、今でも名酒と折紙をつけられている「鶴亀」「万代」など、この父の苦心の賜物であった。生来....
三国志」より 著者:吉川英治
孔明の説に動かされた。 孔明は玄徳の命をうけると、魏延を呼びよせて、 「成都の名酒五十樽を早速に調達せよ」と命じた。魏延は何事があるかといぶかりながらも、ただ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
軒をこえ、その上、近江の百済寺で造るのや、大和菩提寺の奈良酒だの、天野山金剛寺の名酒だの、遠くは、博多の練緯酒までが輸入されてくる有様なので、請売りの小酒屋も、....
恋と十手と巾着切」より 著者:山中貞雄
チビリやって居る。 時々座敷の方を見て考える。 座敷の衝立の向うで侍が五、六名酒を呑んでいる。 中の一人は棚倉伝八郎である。 三次「よく見た顔だ」と考え....