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吏務
「吏務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吏務の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ざる書生放談の下宿屋の如く、局長閣下の左右一人として吏臭あるものはなく、煩瑣なる
吏務を執るよりはむしろ詩を品し画を評し道徳を説き政治を談じ、大は世界の形勢より小....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
のようなのがいれば、ずいぶん助けておいて世のためになる人間もあろうが、縛るのを、
吏務だと考えているやつばかりだから困る」 縁をへだてた庭のうえに武蔵は坐ってい....
「三国志」より 著者:吉川英治
、あまりに望外過ぎて、ご返辞にうろたえます。――それがしは元来、武弁一|徹、州の
吏務をつかさどるなどということは、本来の才ではありません。まあ、まあ」 と、云....
「三国志」より 著者:吉川英治
文学掾として、登用されたことだった。 その司馬仲達は、もっぱら文教方面や選挙の
吏務にあったので文官の中には、異色を認められていたが、軍政方面には、まだ才略の聞....
「三国志」より 著者:吉川英治
きびしく実状を糺して来いといった。 「心得ました」 二人は、数十騎の侍をつれ、
吏務検察として赴いた。郡民や小吏は聞きつたえて、 「お待ちもうしておりました」と....
「三国志」より 著者:吉川英治
それには、一面の利もあるが、べつに三つの不利もある。小吏王化の徳を誤ること一つ。
吏務、王都を遠く離れて怠り私威を猥りにすること二つ。蛮民互いに廃殺の隠罪あれば、....