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吐剤
「吐剤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吐剤の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「先生への通信」より 著者:寺田寅彦
わざわざ見せてくれました。ある主婦が盗み食いをする下女を懲らすためにお菓子の中へ
吐剤を入れておいた話も聞きました。スタルク嬢は下稽古でおそくなってやって来ました....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
マリンドの果肉の煎汁に鼈甲の粉末をまぜた下剤を三カデックス(約三合)ほど飲ませ、
吐剤として牛※(ヤク)の糞と芸香と銭苔を練りあわせた丸薬を一ドラチューム(約十匁....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
ろうかと思うのです。……とにかく、私は、食いさがって行ってみます。仕事の性質上、
吐剤は悪口が多くなります。悪口を吐くと、人から憎まれます。憎まれるのは私も好みま....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
った博物学の先生は驚いて医者を迎えにやった。医者は勿論やって来るが早いか、先生に
吐剤を飲ませようとした。けれども先生は
吐剤ということを知ると、自若としてこういう....