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向い合
「向い合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
向い合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、固体の絶縁物にか変化が起るかと調べ出した。 最初にやったのは、四角なガラスの
向い合った両面に金属の薄片を貼りつけ、発電機の電極につなぐと、ガラスの内部を通る....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
ていた。客の一人は河岸の若い衆、もう一人はどこかの職工らしかった。我々は二人ずつ
向い合いに、同じ卓に割りこませて貰《もら》った。それから平貝《たいらがい》のフラ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
賢造は念を押すように、慎太郎の方を振り返った。慎太郎はまだ制服を着たまま、博士と
向い合った父の隣りに、窮屈《きゅうくつ》そうな膝《ひざ》を重ねていた。
「ええ、....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
明《あかる》いランプの光に、薄痘痕《うすいも》のある顔を火照《ほて》らせながら、
向い合った牧野へ盃《さかずき》をさした。
「ねえ、牧野さん。これが島田《しまだ》....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
間も茶の間の行燈《あんどう》のまわりでは、姑《しゅうと》のお百と、嫁のお路とが、
向い合って縫い物を続けている。太郎はもう寝かせたのであろう。少し離れたところには....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
この変化は己の欲望にとって、確かに恐しい打撃だった。己は三年ぶりで始めてあの女と
向い合った時、思わず視線をそらさずにはいられなかったほど、強い衝動を感じたのを未....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
もそれはまだ善かった。玄鶴はお芳の去った後は恐しい孤独を感じた上、長い彼の一生と
向い合わない訣《わけ》には行かなかった。
玄鶴の一生はこう云う彼には如何にも浅....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
とだった。しかし家康はいつの間《ま》にか人一倍大きい目をしたまま、何か敵勢にでも
向い合ったようにこう堂々と返事をした。――
「いや、おれは欺《あざむ》かれはせぬ。」
(昭和二年五月七日)....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
で見える。しかしあんまり美人じゃないな。」
僕は何か得意らしい譚ともう一度顔を
向い合せた。
「あの女がどうかしたのかい?」
譚はふだんのおしゃべりにも似ず、....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
に微笑を送っているような、朗然《ろうぜん》とした眼である。本間さんは黙って相手と
向い合いながら、この眼と向うの言動との間にある、不思議な矛盾を感ぜずにはいられな....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
――それは僕自身にもわからなかった。僕は久しぶりに鏡の前に立ち、まともに僕の影と
向い合った。僕の影も勿論微笑していた。僕はこの影を見つめているうちに第二の僕のこ....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
ら、まるであの骨牌《かるた》の王様《キング》のような微笑を浮べているミスラ君と、
向い合って坐っていたのです。
私が指の間に挟《はさ》んだ葉巻の灰さえ、やはり落....
「妙な話」より 著者:芥川竜之介
ッフェ》の硝子扉《ガラスど》を押した。そうして往来の見える卓子《テーブル》に私と
向い合って腰を下した。
「妙な話さ。君にはまだ話さなかったかしら。これはあいつが....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
こぶつ》だぜ――」と、思わず口へ出して云いかけた、丁度その時である。機械体操場と
向い合って、わずかに十歩ばかり隔っている二階建の校舎の入口へ、どう思ったか毛利《....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
じて、思わず救いを求めるごとく、ほかの乗客たちの顔を見廻しました。と、斜に新蔵と
向い合った、どこかの隠居らしい婆さんが一人、黒絽《くろろ》の被布《ひふ》の襟を抜....