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「向き合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

向き合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
せた。 「正勝くんも来てるのか?」 敬二郎は鼻であしらうようにしながら、正勝と向き合いに、炉端の腰掛けへ腰を下ろした。 第六章 1 片....
食魔」より 著者:岡本かの子
地悪さを帯びていた。 「おい。ビール、取っといたか。忘れやしまいな」 こどもに向き合い、五|燭の電灯の下で、こどもに一箸、自分が二箸というふうにして夕飯をした....
千鳥」より 著者:鈴木三重吉
たりは見るうちに薄暗くなる。女の人がちょっと出て行って、今度帰って坐った時には、向き合いになってももう面輪が定かに見えない。 女の人は、立って押入から竹|洋灯....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が枝を広げて居る下に、次郎さんの祖母さんや伯母さんの墓がある。其の祖母さんの墓と向き合いに、次郎さんの棺は埋められた。 「祖母さんと話してる様だァね」 と墓掘の....
旅愁」より 著者:横光利一
たままだった。 真紀子は彼の次に自分の這入る湯を入れ替える間、久慈とテーブルに向き合い流れ落ちる湯の音に、ときどき聞き耳を立てていた。手首のところに少し人より....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
上には折畳みの床几が三つほど据えつけられてありました。しかもその中の二つは間近く向き合い、他の一|脚は少し下って背後の方へ……。何う見たって私達三|人の為めに特....
人狼」より 著者:岡本綺堂
ことはありません。 (おいよは丁寧に会釈して、テーブルの前に腰をかける。モウロも向き合いて腰をかける。) モウロ (笑ましげに。)わたくしはあなたを識っています....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
命を開始するといってもよい者が大部分なのである。大和の郡山の旧城跡、三笠・春日と向き合いの暖い岡に、広い池を幾つも掘って、この中に孵化する金魚の子の数は、百万が....