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向井
「向井〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
向井の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
ぎ》を売っている、松木蘭袋《まつきらんたい》と云う医者を呼びにやった。
蘭袋は
向井霊蘭《むかいれいらん》の門に学んだ、神方《しんぽう》の名の高い人物であった。....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
て、ちょっと金で買えない娯しみであったのだ。 陽吉の行きつけの風呂は、ちゃんと
向井湯という屋号があった。が、近頃|大流行の電気風呂を取りつけてあるところから、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
蚣鯨大毒ある由記したのも全嘘《まるうそ》でないと知れる、氏の『大和本草』に長崎の
向井元升《むかいげんしょう》という医者の為人《ひととなり》を称し毎度諮問した由記....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
とんどすべての有能な画家が戦争宣伝の絵をかいた。もっとも積極的であった画家として
向井潤吉があげられる。世界にしられている藤田嗣治もこの奉仕からまぬがれなかった。....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ていたので、今は継母と末弟彦之助と父と私とのみになったのである。 この曾祖母は
向井氏で藩では有名な軍学者三鶴の孫だが、戸主たる兄が或る不心得から家名断絶となっ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
湖という風景も同じように或趣味に堕している弱さがある。 九月二十五日の夜。 〔
向井潤吉筆「伐採の人々」の絵はがき〕 この絵を眺めていると、コムポジションを一....
「魔王物語」より 著者:田中貢太郎
が四方に満ちた。 作平に限らず稲生の知人は皆どうかして妖怪を退けたいと思った。
向井次郎右衛門は合蹄の罠に妙を得ていると云う猟師を伴れて来た。 其の猟師は重兵....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
に、磨ぎ澄ましたところの釘手裏剣が、数十本|蔵してあろうとは。 お船手頭
向井|将監 赤格子九郎右衛門の本拠を突き止め、何かを入れた封じ箱を、その九郎右....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
うみうらみさき》で船大工《ふなだいく》間宮平次《まみやへいじ》がつくり、船奉行|
向井将監《むかいしょうげん》支配、御船手|津田半左衛門預《つだはんざえもんあずか....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
夜がふけるにつれて、蠢《うごめ》くものの影はいよいよその数を増し、橋むこうの
向井将監の邸の角から小網町《こあみちょう》の鎧《よろい》の渡し、茅場町の薬師《や....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
にでもしたのをちゃんと覚えていらっしったものと見えます。松山を御出立の前夜湊町の
向井へおともして買っていただいた呉春と応挙と常信の画譜は今でも持っておりますが、....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
は別に書記役を申付けられるような事もなくて済んだ。それから桜痴居士は自作の脚本「
向井将監」の本読みをすることになったが、その頃になって歌舞伎座の仕切場に出ている....
「葛飾土産」より 著者:永井荷風
梅は大方枯れていた。向嶋のみならず、新宿、角筈《つのはず》、池上《いけがみ》、小
向井《こむかい》などにあった梅園も皆|閉《とざ》され、その中には瓦斯《ガス》タン....
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
海軍奉行だ。今の東京日本橋区第一銀行の際の橋をもとは海賊橋と云った。そこに海賊方
向井将監の屋敷があったからの名である。しかるに明治になっては海賊の称穏かならずと....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
土会の主催にかかる「武蔵座談会」の席で、同地の郷土史研究家たちへ話した地元の古老
向井氏の談の一節のほうが、遥かに分りよいし、実感も伴うわけだから、無断ながらここ....