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向自
「向自〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
向自の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
息を荒くして、独りで威張っていた。私なぞの理想はいつも人に迷惑を懸ける許りで、一
向自分の足《たし》になった事がないが、側《はた》から見たら嘸《さぞ》苦々しい事で....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
現在の実際的な事情が決定することである。現に文献を先例として引用しただけでは、一
向自分の主張の論拠にはなるまい。文献は論拠として見る限り、すぐに古くなるものだ。....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
志の待遇を受ける光栄を有つだろう「世間」から喝采を博するだろうことに就いては、一
向自信を持っていないらしく見える――併し世間の心ある識者達は、いずれも之に熱烈な....
「粗末な花束」より 著者:宮本百合子
もの総てにつきまとっていたのだ。 私は何故か、彼女が自分の商売品である画報に一
向自信を持っていないのを感じた。彼女自身、それが非常に美しいものでも、興味を唆る....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
するため、タヌに引っ立てられて歩道《トロトリアル》まで降りて来たが、その場には一
向自動車らしいものもない。そこで、コン吉が、まだ夢の中なる寝ぼけ声で、 「自動車....