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向陵
「向陵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
向陵の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
学の門に邁進したとき、私の心は勇ましく躍り立った。月日の立つのは早いものだ。君が
向陵の人となってから、小一年になるではないか。思えば私らはこの一年間、何を求め得....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
話の傍杖より、今は、高き天、広き世を持つ、学士榊三吉も、むかし、一高で骨を鍛えた
向陵の健児の意気は衰えず、 「何をする、何をするんだ。」 草の径ももどかしい。....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
まわりに足りない物があるような気がして、押えきれない焦燥に駈られた。机の上に古い
向陵時報があり、その上にふと、僕は「清岡卓行」という名前を見つけた。そこでわかっ....
「初期詩篇」より 著者:原口統三
こんな恍惚の夢のような日は どこの海辺で待っているのか 昭和十九年五月三十一日
向陵時報 小唄 水のほとりに立てば こころなぐさむ わがうらぶれの姿さえ やさ....
「霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
あろう。しかれどもこの美名の下に隠れたる「美ならざる」者ははたして存在せざるか。
向陵の歴史は栄あるものであろう。しかれどもこの影に潜める悪習慣を見よ! 吾人はあ....