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「君が代の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

君が代のの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旧主人」より 著者:島崎藤村
ちこちと歩いておりますと、急に楽隊の音がする。大太鼓や喇叭が冬の空に響き渡って、君が代の節が始りました。台所の下駄を穿《は》いて裏へ出て見ますと、幾千人の群の集....
少女地獄」より 著者:夢野久作
ような気持になってしまいました。……心のドン底から震え上らずにはおられない……「君が代の拷問」……。 それからその次に、父兄代表として視学官の殿宮さんが壇上に....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
主水の作なのである。この他彼の秀逸としては、 いはと山緑も深き榊葉をさしてぞ祈る君が代のため 君を祈る賀茂の社のゆふたすきかけて幾代か我も仕へん うきものを寝覚....
田舎教師」より 著者:田山花袋
れ国民にとってまことに喜びにたえませんことで、千秋万歳、皆さんの毎日お歌いになる君が代の唱歌にもさざれ石の巌となりて苔のむすまでと申してございます通りであります....
労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
の工場で苦しめられているとのことだ。 反動的な教化団体の組織(希望社その他)や君が代の暗誦、役人の忠君愛国主義鼓吹の講演、闘争を鈍らすための御用スポーツ、こん....
異郷」より 著者:寺田寅彦
いるかそれは誰にも分らなかった。日本の歌を聞かせろというので、仕方なしにピアノで君が代のメロディだけ弾いたら、誰かが大変悲しい感じがするではないかと云った。 ....
人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
ダビングでかねてなじみの顔ばかりである。 それから神官の行事があつた。つづいて君が代の斉唱、バンザイの三唱など型どおり行われたが、その間、出征軍人山中貞雄は不....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
のように早く成長するものでも、やはり人の知らぬうちに大きくなります。ましてや石は君が代の国歌にもある通り、さざれ石の巌となる迄には、非常に永い年数のかかるものと....