君の名は[語句情報] » 君の名は

「君の名は〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

君の名はの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
手紙」より 著者:芥川竜之介
ここに滞在しているある大学の学生です。)この男の入れ墨を指さし、いきなり「君の細君の名はお松《まつ》さんだね」と言ったものです。するとこの男は湯に浸《ひた》った....
断崖の錯覚」より 著者:黒木舜平
。けれども私は、その少女と、あまり口数多く語らなかった。いや、語れなかった。 「君の名は、なんて言うの?」 「私、雪。」 「雪、いい名だ。」 それからまた三十....
酒の追憶」より 著者:太宰治
は、逢った事も無いし、また文通した事も無かったのである。しかし、名優としての丸山君の名は聞いて知っていたし、また、その舞台姿も拝見した事がある。私は、いつでもお....
窮死」より 著者:国木田独歩
くらかよかったと見えて、思い思いに飲《や》っていた。 「文公《ぶんこう》、そうだ君の名は文さんとか言ったね。からだはどうだね。」と角《かど》ばった顔の性質《ひと....
蠅男」より 著者:海野十三
やすや。気が変になったらあきまへんでえ」 帆村は向うを向いて苦笑いをした。 「君の名は何という」 「丸徳商店の長吉だす」 「では長どん。いいかネ、こう書いてく....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ある。 彼は梁川君と此生に於て唯一回相見た。其は此春の四月十六日であった。梁川君の名は久しく耳にして居た。其「見神の実験」及び病間録に収められた他の諸名篇を、....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
から、私たちがみんなこそこそと自分の場所に戻ると、「グレー、」と船長は言った。「君の名は航海日誌に記しておく。君は海員らしく自分の義務を守ったのだ。トゥリローニ....
反抗」より 著者:豊島与志雄
名古屋が私の故郷よ。」 「それじゃ、君に妹があるかい。」 「私は末っ児よ。」 「君の名は高井清子といったね。」 彼女は笑い出した。笑いながら周平の腕につかまっ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
「それでも私には君がわからなかった。何が違ってるのかしら?」 彼は尋ねた。 「君の名はなんというの。」 「ジョルジュです。」 「なるほど、私は覚えている。クリ....
街の少年」より 著者:豊島与志雄
そうだろう。よろしい、僕はこの絵はがき屋のトニイだ、僕の店をすこしかしてやろう。君の名はなんというんだい」 「マリイっていうの」 「ふーん、マリイか」 トニイ....
甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
ことはしない。 ……だから今度だけは断念してくれ。……それに、従軍しなくとも、君の名は、鎮撫隊の中へ加えておくのだから」 「いえ、先生、私は体は大丈夫なのです....
発明小僧」より 著者:海野十三
捧げる 千手観音装置 秘書「そりゃ私も忙しくて閉口してますよ。だが、失礼ながら君の名はノトーリアスですよ、ロクなものを持ってこんという専らの評判ですが、知って....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
を讃美するような文章を作って久保君に渡したことなどを記憶している。その後久保天随君の名は常に耳にしているが、今でも余のデスクの傍に来て文章を書く事を勧めた時のジ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。己はどうなる事だろう。 メフィストフェレス(招く。) こっちへおいで。君の名はニコデムスだね。 門生 さようでございます。ああ。祈祷でもしよう....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
チカの前へ引き帰すと、娘のナタアシャも蹤いて来た。馴鹿のような軽い身振りだ。 「君の名は何というの。」 「イワン。」 「そうか、イワン、いい名だね。」と私は微笑....