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「君主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

君主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青木の出京」より 著者:菊池寛
ように叫んだ。それは、雄吉にとっては、まったく意外なことであった。雄吉は、自分の君主の身の上にでも、災難が襲いかかってきたかのように、狼狽しながら、 「君が国へ....
蘭学事始」より 著者:菊池寛
で心づかずに打ち過したかと思えば、この上もなき恥辱に存ずる。われわれ医をもって主君主君に仕えるものが、その術の基本とも申すべき人体の真形をも心得ず、今日まで一日....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
することさえなくなった。 威張ってはいたが寛闊で、乱暴ではあったが無邪気な青年君主であった忠直卿は、ふっつりと木刀や半弓を手にしなくなった代りに、酒杯を手にす....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の校長は自分が一度も少年の時期を潜りぬけた経験を持たぬような鹿爪らしい顔をして、君主の恩、父母の恩、先生の恩、境遇の恩、この四恩の尊さ難有さを繰返し繰返し説いて....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
前約一四〇〇年ごろに、アメンホテプ四世(Amenhotep ※)と名づくる開けた君主が現われて一大改革を施し、エジプト古来の宗教を改めて文化の進歩に適応させよう....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
また長年養って商売化した兵隊は非常に高価なものであります。それを濫費することは、君主としては惜しいので、なるべく斬り合いはやりたくない。そういうような考えから持....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
式の反復に満ちているのかと。たぶん今芸術の民本主義の時代を経過しつつ、一方にある君主らしい支配者が出現して新たな王朝をおこすのを待っているのであろう。願わくは古....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
人ハバノフ氏であった。 恐るべきユダヤ人の大陰謀ではないか。 ああわが東洋の君主国日本には、誰一人、この大陰謀を知る者はないのであろうか。…… 変なペ....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
、万葉生活を、大正の今日、我々の前に再現してくれているわけなのだ。 二君主――巫女 大化の改新の一つの大きな目的は、政教分離にあった。そう言うよりは....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
張るときに腰かける高い椅子に王様のようにどっかと坐りこんでいた。その手に彼は専制君主の力を示す笏というべき鞭をふりかざしていた。正義の鞭は王座の背後の三本の釘に....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
て、いつかもっとも偉大な世界的リアリストになり上がったかに見える。もっとも聡明な君主が、非常識なほどの虚栄心に取りつかれたままに、なにからなにまで虚妄なバラ色の....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。君民共治の国には、その政体と同組織を有する宗教あり、なお英国の国教宗のごとし。君主専制の国には、その国体と同主義の宗教あり、ロシアの国教のごとし。しかして、皇....
革命の研究」より 著者:大杉栄
済問題には少しも大胆でないダントンであった。彼は実に、外寇を斥けるためには、立憲君主とも妥協し、ブルジョワ地主に圧迫されている農民とも妥協し、また不動産の投機師....
古事記」より 著者:太安万侶
。そこで天皇が御覽遊ばされてお尋ねになるには、「この日本の國に、わたしを除いては君主はないのであるが、かような形で行くのは誰であるか」と問わしめられましたから、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
命してこの不利を補わんとした事はなかなか興味ある事である。 ドイツ、ロシヤ等の君主国に於ては政府の外に統帥府を設け、いわゆる統帥権の独立となっていた時が多かっ....