君位[語句情報] » 君位

「君位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

君位の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
《かんとく》に廻って来た総監督の西博士が、コオチャアの黒井さんに、「みんな、坂本君位、身体があれば大したものだなア」と褒《ほ》めて下さるのを聞くと、いつもクルウ....
かのように」より 著者:森鴎外
ぐらもち》のようになって、内に引っ込んで、本を読んでいるのは、世界は広いが、先ず君位なものだろう。それでも机の上に俯《ふ》さっていなかっただけを、僕は褒《ほ》め....
」より 著者:渡辺温
すこの博品館の横手の薄暗がりの中に、ぼんやり立って、どうやら泣いているらしい恰度君位の背恰好の女の子の姿を見出したのだ。身形はと云うと、お河童で橙色のジャケツを....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
「これは君を前において、ひやかしに云うのでもなく、またお世辞に云うのでもないが、君位なところがまず実際上の名探偵だよ。我が藤枝探偵はシャーロック・ホームズの如き....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
のである。したがって買いたての帽子、仕立ておろしの洋服、新調の靴、もらいたての細君位ぎこちなく、自分自身になり切れないものはない。 私の学生時分、人からソフト....
気むずかしやの見物」より 著者:宮本百合子
幕目で、お絹が舞台で倒れて担がれて来た時、無目的に駈け集った者の中から、せめてお君位は主人の衣裳に手をかけてもよかったろう。 今まで後ばかり向き続けていたお君....
栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
あならないのに、八百屋、魚屋に、御義理だてはしてられないじゃあないかえ。 お君位の時には、まだ田舎に居て、東京の、トの字も知らなかったくせに、今ではもうすっ....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
であって記憶に残っているものは久保|天随、坂本|四方太、大谷|繞石、中久喜信周諸君位のものである。久保君は向うから突然余に口を利いて『尚志会雑誌』に文章や俳句を....
殺人迷路」より 著者:浜尾四郎
て僕は君の著書をまだ見て居ない。しかし甚《はなは》だ失礼ながら今度の犯罪の如きは君位の頭脳の程度の人が行い得る犯罪だと思う」 「さっきから云ってるじゃありません....