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君国
「君国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
君国の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「かのように」より 著者:森鴎外
、人主が学者を信用し、学者が献身的態度を以《もっ》て学術界に貢献しながら、同時に
君国の用をなすと云う方面から見ると、模範的だと云って、ハルナックが事業の根柢《こ....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
位語ってみても信用されない自分を一応は腹立たしく思いました。又こんなにさし迫った
君国の一大事に対して、余りに呑気らしい少佐及びその一行を咎めたい気持に襲われまし....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
照神明にあり」 (吾今為) といった、かれ松陰の肉体は消えました。しかし、その
君国のために生きんとする、尊き偉大なる精神は、今日もなお炳乎として明らかに、儼然....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
人達は、頷いた。 「拙者の志は、正成公と、比較にならん位小さい。然し、一死以て、
君国に報じるだけの決心は致しておる。何時召捕られる身かしれぬ拙者として、皆に申残....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
のであります。 「お前の夫、お前の父は非国民の無頼漢であった。けれどもその最後は
君国の事を思い、お前達の身の上を悲しんで死んだ。彼は良心の曙光を認めつつ死んだの....
「「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
るであろう。 政治の事は自分にはわからない。しかし歴史を読んでみると、為政者が
君国のために、蒼生のためにその国の行政機関を運転させるには、ただその為政者たるも....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
死ぬ気には容易になれぬ、と云わねばならぬ。 潮内相は地方長官に訓示して「一身を
君国に捧げ公明なる心事と中正なる態度を以てその職に精進すべきは吏道の第一義たり」....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
得ず。左《さ》りとは不都合なる可し。或は百姓が年貢を納め町人が税を払うは、即ち国
君国主の為めにするものなれば、自ら主君ありと言わんか。然らば即ち其年貢の米なり税....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
由主義的・個人主義的|享楽主義に、いつまでもとらわれていてはならない。日本は今や
君国のために水火をも辞さない勇猛果敢な青年を求めているのだ。この要求にこたえうる....
「三国志」より 著者:吉川英治
辺の木陰に待ちかまえていた。 耿武は、身を挺して、袁紹を途上に刺し殺し、そして
君国の危殆を救う覚悟だった。 すでに袁紹の列は目の前にさしかかった。 耿武は....
「三国志」より 著者:吉川英治
ならぬとは、同情にたえないことだ。――武将と生れたからには戦わば正義の為、死なば
君国の為といわれるような生涯をしたいものだが、可惜、忠義のこころざしも、貴公とし....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
って養われて来たものは兵に対する敬愛の念であり、心を悩ますものは、この一身を真に
君国に捧げている神の如き兵に、いかにしてその精神の原動力たるべき国体に関する信念....