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君子国
「君子国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
君子国の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
うな事をお祖父様に説いたという。 「日本の開国は明らかに立遅れであります。東洋の
君子国とか、日本武士道とかいう鎖国時代のネンネコ歌を歌っていい心持になっていたら....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
らのお恵みと幸せとを与えたまえ」とお祈りをしてくれる。というような醜態は、東洋の
君子国たる日本では、とても望まれない。ましてや道路妨君のようには、「頼もしい人だ....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
は熟慮した後、その十平太と逢うことにした。通弁の役はゴーである。 「我らは東邦の
君子国、日本という国の軍人でござる」まず十平太はこう云った。 「それには何か証拠....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
開な人々ばかりであったから、ヤジローが普通の日本人なら、日本とは大そうな文化国、
君子国であると考え、これぞ布教の地と考えた。そこでヤジローを案内に立てて日本布教....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
思って、例の心臓へ矢を突き刺した厠の紙というやつを待ったか知れなかったが、東海の
君子国からやって来たおノボリさんは、中華民国のブルジョア有閑婦人の好みに合わなか....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
を好み文に好く、応待に嫻い、いかにも文化人の粋を為しているのを見「吾久しく東海に
君子国ありて、人民豊楽、礼儀敦厚なりと聞き、ひそかに是を怪しみ疑いけるが、いま面....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
日本国の使なり、云々。唐人我が使に謂って曰く、亟に聞く、海東に大倭国あり、これを
君子国と謂ふ。人民豊楽、礼義|敦く行はると。今使人の容儀を看るに、はなはだ浄し。....
「黒船前後」より 著者:服部之総
、一九〇五年で三〇%。 何の不思議もないはなしである。シナや日本のような東洋の
君子国にとっては、汽船と同様に西洋型帆船もかつてはすべて「夷狄《いてき》」のもの....
「志士と経済」より 著者:服部之総
である。ところで経済の志士と政治の志士と、相容れぬものに思いこむ仕方は、幕末東方
君子国時代、すでにもうはやらなかった。大倉喜八郎《おおくらきはちろう》の祖父、越....