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「君家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

君家の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
わち半蔵門外の貝塚《かいづか》に鎮座ましましていたのですが、時代は徳川お三代の名君家光公のご時世であり、島原以来の切支《きりし》丹《たん》宗徒《しゅうと》も、長....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
に厳罰派が勝を制して、八千石に削られた秩禄をさらに半分の四千石に減らされた上、神君家康公以来の客分という待遇も、ついに停止の憂き目に会ったのでした。反逆児といえ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
行ぶりを、面白おかしく唄いはやしたのは遠い昔のことです。と言うところの意味は、神君家康、甚だ人を用うるに巧みで、いわゆる三河奉行の名のもとに、右の高力、本多、天....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
綱領」制定の当時副島伯が皇室に対する罪を不必要と考えた如くに、外国の主権者または君家に対する犯行が起るべしとは、夢にも想い到ることはなかったことであろう。しかる....
女給」より 著者:細井和喜蔵
いって無いの。」 「それじゃ俺がいい処世話してやろうか? 四ツ木へ行かないかえ。君家に病人があるて話だからそれなら俺が話してさえやれば三百円や五百円貸してくれる....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
も、昔通りご重用くだされ、家中の者もこの老人を疎かに扱おうとは致しませぬ。これ皆君家のご恩であること申し上げるまでもござりませぬ。かかる場合にこそこの老人、ご恩....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
になった。父は度々いう如くもう世務に関する気はなかったのだけれども、久しく仕えた君家のためとあっては、辞退する心にならず、終に御受けをする事になったが、家令など....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
者が夢を見ているにすぎん、というのである。一理はあるかも知れん。なるほど彼らの神君家康の思想でもあるらしいが、左近の日常を家康が賞讃するかどうかは疑わしい。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
を伐つも、なお伯夷、叔斉は馬をひかえて諫めておる。見ずや、曹操のごときは、累代の君家に、何の勲だになく、しかも常に帝を害し奉らん機会ばかりうかがっていることを。....
三国志」より 著者:吉川英治
主にたいして、そのようなことばを吐いてよいものか。それがそち達の士道か」 「……君家を護るは、いうまでもなく、士道のひとつ。たとえ主君の夫人であろうと、それがし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
粛と、顔いろを研いで、固くなった。 ――およそ足利家の者にとっては、先々代の主君家時の話というのは禁句だった。なぜならば、絶対に公表できない原因で、しかもまだ....
べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
で、浪士のうちの多数は、軽輩でも、二代、三代の重恩をうけているが、十郎左などは、君家には、極めて、御恩の浅い方で、復讐に加盟しなくとも、誰も、誹る者はないくらい....
濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
します』と云うのだった。 彼の理由には当然なところがあった。自分の武芸は、一朝君家に何事かあった場合に役立たせる為のもので、こんな座興に供する為に研いているの....