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君方
「君方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
君方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
取|何《なん》ぞ用でござるかい」
花「はい只今承りますれば、羽生村の旦那が、貴
君方《あなたがた》に対して飛んだ不調法をしたと申す事だが、何分にもお聞済みがない....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
のことで」 母「只今文治の云う通り内輪だけのことで、改まって婚礼をするときは貴
君方《あなたがた》にも知らせる積りでございます」 亥「だって私《わっち》は内輪....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
が敵であるという恐怖は薄れ、懐かしさ親しさのみが、新一郎の心に溢れていた。 「貴
君方の噂も、時々上京して来る国の人たちからもきき、陰ながら案じていたが、御両人と....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
が遺恨などの殺人でなく強盗だけに、ちょっと挙りにくいのですが、なあに、その中に貴
君方の御無念を晴して上げますから。今年中には、きっとです。東京の警視庁へも、よく....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
の分前掲暑中御機嫌を伺う。以下と全く同文) 大正十一年十月二十三日 「ニセ牧師
君方小刀細工やらずに、マトモに出ると、此後私ア唖子になって
君方の名誉を保って上げ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
よって、問われざるに名乗ってしまってから、懐中から画帖を取り出したものです。
「
君方は地面を数量で刻んでいくのですが、拙者は直観でうつしていく商売です。どうです....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
た一人が、何らの怖れ気もなく、答弁して、上帝や基督《キリスト》の威霊を主張し、貴
君方の御役人がそれを信仰せられないのが、かえって不都合だというような事まで言いか....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
機嫌奉仕も致さねばならず、この忙しさは心たのしいものである。 御食事がすむ、姫
君方はお疲れだから、それ御寝所の用意を致せというので、私があらゆる押入をひっかき....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
「何、此船の底にとな? これはこれは思いも依らぬ。然らば拙者の手を籍らずとも、諸
君方多数の手に依って討ち果たすこと出来ましょうに……」――「いやいや彼は悪人なが....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
丈夫です。それから今度は諸君のことですがね。」と判事は新聞記者に向って、「私は諸
君方を信用して、この場に諸君たちがおられるのを黙っているのですが……」判事は何か....
「真珠塔の秘密」より 著者:甲賀三郎
、少し怪しい所もありましたが、背に腹は代えられず一万円の損で譲りました。この上貴
君方に訴えられれば申分ありません。天罰です」 「イヤ、私は貴君を告発しなければな....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
かは必ずこのことを果たしたい存念でござります。かかる次第でありますから、どうか諸
君方よりも、なるべく確実なる事実の御報道にあずかりたいと思います。私も地方を巡回....
「妖怪談」より 著者:井上円了
る日|狐狗狸様をやる方々の所へ参りました。そうして私は彼らに申しますのには、『貴
君方はわたしの父の名を聞かせてください』と申しました。すると彼らは、わたしの父の....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
座長
これまで度々難儀に逢った時も、
わたくしの手助になってくれられた
君方|二人だ。
こん度の企がこの独逸国でどの位成功するだろうか、
一つ
君方の見込....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
に似た石器は珍らしかった。何分にも仙北地方だ。アイヌの遺蹟は多いらしい。 江畑
君方の一夜は、有益なる雑談に夜の更けるも知らずに過ごしたことであった。そのうち特....