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吝嗇漢
「吝嗇漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吝嗇漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
流石にお君は、豹一が小学校を卒業したら中学校へやらせてくれと条件をつけた。これは
吝嗇漢《けちんぼ》の安二郎にはちくちく胸痛む条件だったが、けれどもお君の肩は余り....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
幼い頃から飽きる程見せられている形だからね。そして君は、ちょうどそう云う状態の時
吝嗇漢ラザレフはそれを吹き消して、その後にルキーンが扉を叩いた払暁に、また使った....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
る資財を思念するを竜心と名づけた。わが邦で熊鷹根生というがごとし。今日もインドで
吝嗇漢《しわんぼう》嗣子なく、死ねば蛇と化《な》って遺財を守るという(エントホヴ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
七・三〇 一〇・三〇 三〇
三十日 七・〇〇
ここで一つ面白半分、
吝嗇漢となって三月分の頁をかぞえあげます(まだきょうとあしたがのこっているが 6....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
、フランボーがその朝、例の小山を通りかかった時、彼は例の不思議な人物、正直一轍の
吝嗇漢が一度|汚した墓をまた堀返しつつあるのを見かけたのであった、格子縞のスコッ....
「金狼」より 著者:久生十蘭
像がまちがっていないことがわかったのです。……西貝氏、あなたがそういわれるのは、
吝嗇漢というものの心情を解していないからです。(ひと口のむと、またコップをおいて....