吟味方[語句情報] » 吟味方

「吟味方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吟味方の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
を他家へつかわすとはなにごとじゃ。なれども、事はなるべくに荒だてぬが従来もわしの吟味方針じゃによって、そのうえにまた加賀守家というご名門の名にもかかわることゆえ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
問屋のほうへやって行くと、つくだに屋の主人をそこへ呼び招いて、例のごとくに右門流吟味方法の憲法にもとづき、すぐにまず被害者両名の身がら素姓を先に洗いたてました。....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ありました。 そこで、従来の右門ならば、つねにかれの好んで用いるからめて攻めの吟味方法によって、まず第一に江戸錦その者を洗いたて、いかなる原因によってそれなる....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ござりましたな。それを見たいばっかりに変なまねもしたんだが、みんなこりゃ右門流の吟味方法だからあしからず――では、あすまた伝馬町の上がり屋敷のほうへお届けいたし....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いたげに右門はややしばしなにごとかをうち案じていましたが、それならそれでまた別な吟味方法でとばかり、ふいっと伝六に意表をついた命令を発しました。 「どこか近くの....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ゃござんせんか」 「いいや、そうじゃねえんだよ。おれにはもっとほかに、おれ一流の吟味方法があったはずじゃねえのかい」 「な、なるほどね、大きにそれにちげえねえや....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ざいません。よそから貰いましたのでございます」 「どこで貰った。正直に云え」と、吟味方の与力はかさねて訊いた。 「芝、露月町の山城屋から貰いました」 山城屋と....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
数ではないが、相当に伊太夫をたんのうさせるほどのものがあったと見えて、打返しての吟味方が、相当念入りであります。 一通り瓦を調べ終ってしまってから、次に箱を取....
真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
容易に落着しなかった。彼は入牢のままで裁判の日を待っているのであった。その係りの吟味方は秋山嘉平次である。 その秋山の耳に、今夜怪しい声が聞えたのである。――....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
兵衛組の森川庄兵衛。 親代々与力で、前の矢部駿河守の時代から北町奉行所に属し、吟味方筆頭市中取締方兼帯という役をあい勤める。罪人の取調べ、市中の聞きこみ、捕物....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
は、きっぱりした顔つきになって、 「ようござんす。やって見ましょう」 さすがに吟味方の娘だけあって、こんなことはのみこみが早い。束にして、ズルズルと縁先へ帯地....
拷問の話」より 著者:岡本綺堂
なかった。ことに一旦は屈伏しながら、更にその申口を更えたのであるから、奉行は勿論吟味方の役人たちも全然その申立を信用しなかった。そればかりでなく、かれがある夜ひ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
を閉てきっていた。 うずたかき書類を、身辺に置き、そばには、目安方の小林勘蔵、吟味方の市川義平太の二与力をおき、この二人も、各※、小机に倚って、調書の整理や探....