吠え面[語句情報] »
吠え面
「吠え面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吠え面の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
。自分は公用を帯びて役所から来たのだから、もし自分が君等を訴えたなら、その時こそ
吠え面をかかねばならぬぞ、と断乎として言い放った。それには書記連も一言も返すこと....
「蠅男」より 著者:海野十三
最後の警告なんだぞ。この上、まだ俺の仕事の邪魔をするんだったら、そのときは貴様が
吠え面をかく番になるぞ。よく考えてみろ。もう電話はかけない。この次は直接行動で、....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
もある。手前もある。 「やれッ。やれッ。構わぬわッ、斬れ斬れッ」 「打ッた斬って
吠え面掻かしてやれッ」 半分は脅すつもりもあったらしく、黒鞘の大刀を横にヒネっ....
「労働者の居ない船」より 著者:葉山嘉樹
―滅茶苦茶に手前等は儲けやがって、俺たちを搾りやがるから、いずれストライキだよ。
吠え面かくな――と彼は心の中で思った。 「おかしいじゃないか、おい」 一運は、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
むれえ、よくもああ木偶《でく》の坊が揃ったもんだと、与吉は、大得意だ。今ごろは、
吠え面《づら》かいて探してるだろうが、ざまア見やがれ――。
いい若い者が、何か....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
の期待のチーム、県下のホープなのである。 「面白くねえな。しかし、今に見やがれ。
吠え面かかしてやるから」 金サンは満場のバカどもに一泡ふかせてやろうと、口に美....
「監獄部屋」より 著者:羽志主水
き》ヨ考えてぬかせ、ウッカリ顎叩くと飛んでも無え間違《まちげえ》になるぞ、後で、
吠え面《づら》かかねエ様にしろ、大事《でえじ》に使やア一生ある生命だア、勿体《も....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
悪罵は、順々に、その口々から飛び出して、川面を打った。 「身のほど知らずが、今に
吠え面掻いて、謝るなよ」 「われわれをなんだと思う。今の口は、吉岡清十郎門下のわ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
じゃございませんか」 「やかましい、ここをどこだと思うのだ、男の役目先へまで来て
吠え面をかく奴があるか」 「どこであろうと、私は言いたいことを申します。エエ、弱....
「武蔵旅日記」より 著者:山中貞雄
入れ。 奪い返して白倉が、おしまを突き倒す。 倒されたおしまが、 T「畜生、
吠え面掻くなッ」 ナニッと白倉。 おしまが、 T「宮本先生を 呼んで来るよ....