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「否定の否定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

否定の否定の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
科学論」より 著者:戸坂潤
要とはしないとして。 * 弁証法の規定は、質の量への転化とその逆、対立物の統一、否定の否定、対立物の相互浸透、等々として挙げられるのを常とする。今はこの一々の規....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
法は人々によって様々な形で語られている。闘争の形を取る時、例えば、対立物の浸透・否定の否定・量と質との相互関係・などが掲げられる。思うにこの形の最も俗流的なもの....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
真理の奥行きは却って判らない、とも考えられる。真理はただの肯定ではなくて、真理の否定の否定なのだ。肯定が否定によって媒介されて初めて本当の肯定となるということが....
辞典」より 著者:戸坂潤
ことに他ならぬ。この意味に於いて又自然の一切の事物現象は矛盾と矛盾の自然的棄揚(否定の否定)とに基く。以上は自然という主観から独立した客観的存在そのものの根本法....
哲学入門」より 著者:三木清
ものは否定され、同時により高いもののうちに綜合されて保存されるのである。そこには否定の否定がある。しかも対立するものが一つであるということは、媒介的なものが直接....
スポーツの美的要素」より 著者:中井正一
れていることを人の多くの哲学は教える。人の一つの行為が、その内面に無限なる群の(否定の否定、さらに無限なる否定としての)行為を胎《はら》むこと、その限りない集合....
『青丘雑記』を読む」より 著者:和辻哲郎
かえれば「そこよりいで来たるその本源の境地に帰る」ことである。しからばその否定は否定の否定であり、従ってこの否定において没せられる我そのものがすでに一つの否定態....