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听
「听〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
听の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
すものヲ」ト、ズット粋《すい》を通し顔でいるところゆえ、今文三の説話《はなし》を
听《きい》て当惑をしたもその筈の事で。「お袋の申通り家《うち》を有《も》つように....
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
を開けた。 「だけど、俺は醜いからなア……。遊んでくれる」 彼は、少しずつ口が
听けるようになった。 「遊ぶとも」(葉子は、時々乱暴な言葉を使った) 「黒ちゃん....
「息を止める男」より 著者:蘭郁二郎
奏してか、彼の青白い顔には次第に血の気が表われて来た。然しそうして少しの後、口が
听けるようになると直ぐ乾からびた声で、 『駄目だなァ君は、今やっと最後の快感には....
「古傷」より 著者:蘭郁二郎
隆起が、蚯蚓のように匍廻っていた。 (……迪子ダ……) 内田君がもぐもぐと口を
听く度に、沸々と泡立つコップの中で、その迪子がニタニタと頽れるように嗤うのである....
「おせん」より 著者:邦枝完二
村屋の太夫が、急病だってこった」 おせんは「はッ」と胸が詰まって、直ぐには口が
听けなかった。 夢 一 子、丑、寅、卯、辰、巳、――と、客のない上....
「曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
なだめすかしても承知する様子がなくそのうち次第に顔色が蒼ざめた京山は、もはや口を
听《き》く元気もなくなって、遂に道端の天水桶の下へ屈んでしまったのだった。 回....