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吸血
「吸血〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吸血の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
遺品にちょうだいな あなたの心臓を ええ―― あたしは
吸血鬼……」 赤い苺の実というのは、実は人間の心臓のことだと歌っているのである....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ている。大きい奴になると、不意に飛びかかって人の生き血を吸うのであるから、一種の
吸血鬼と云ってもよい。相馬の古御所の破れた翠簾の外に大きい蝙蝠が飛んでいたなどは....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
ても おれの心はなおたしかだよ、君よりも。 君は人の血、おれは葡萄の血汐を吸う、
吸血の罪はどちらか、裁けよ。 (86) 或る淫れ女に教長*の言葉――気でも触....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
「何んの何んのどう致しまして」小篠は例によって笑ったが、微妙な笑いであると共に、
吸血鬼《バンパイヤ》的の笑いでもあった。「ねえ、あなた、ただ妾《わたし》はこう云....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
「ひっひっひっ。帆村荘六、何をいうか。……あっ、もう迎えだ。地獄へのお迎え……
吸血鬼がひとり消える。さらば……」 「あなた!」 生きていた古神行基が、ばった....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
るおばけらしい。 「海坊主とは、海にいる幽霊のことだ」 「海にいる幽霊、ははあ、
吸血鬼のことですか。かねてうちの母から、海中にはおそろしい
吸血鬼がすんでいると聞....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ろしい悲惨な終わりを遂げているようです。世間ではあの女のことを発塚鬼だとか、女の
吸血鬼だとか言っているようですが、わたしはやはり悪魔であると思っています」 セ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
浴びて、茶人とか好奇家とか大名の隠居とか、そういうおおらかの人物とは見えずに、老
吸血鬼か殺人狂のように見えた。その足もとに転がっているのは、犠牲にされた京助であ....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
きであろうか? それとも、その反対に、蜘蛛を使い、生物の命を取る、貪婪、残忍の、
吸血鬼というべきであろうか? と、紙帳に映っていた武士の姿が崩れた。斜めに映って....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」 「ウン、確かに体外血量の測定をする必要はあると思うね。吸うのもいいだろうが、
吸血鬼でも人間じゃ、立ち所に恐ろしい生理が起ってしまうぜ」と検事が尤もらしく呟く....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
、威張って宣りきっと殺してやる! ……さあこの構え、破らば破れッ」 極悪非道の
吸血鬼、変質性の惨虐の本性、今ぞ現わして陣十郎は、甲源一刀流上段の構え、左足を踏....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
で」なぞの前衛映画にも、なにかフィルムの構成の面白さや、「ドクトル・マブーセ」「
吸血鬼」のような怪奇映画に興味をもつようになった。 「アナタハン」で京都で張り切....
「薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
れている。大きい奴になると、不意に飛びかかって人の生血を吸うのであるから、一種の
吸血鬼といってもよい。相馬の古御所の破れた翠簾の外に大きい蝙蝠が飛んでいたなどは....
「貧乏線に終始して」より 著者:小川未明
たびに、深く頭に印象されたものは、貧民を相手とする商売の多くは、弱い者苛めをする
吸血漢の寄り集りということでした。 第一質屋がそれであります。合法的に店を張っ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
自己の生存を遂げて行くところのこの大切な生命の流れは、その原動力なる心の流れと呼
吸血流の遅速によって非常の影響を受けるのです。 人間の生命の流れを、水の流れに....