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「吸血鬼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吸血鬼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
遺品にちょうだいな あなたの心臓を ええ―― あたしは吸血鬼……」 赤い苺の実というのは、実は人間の心臓のことだと歌っているのである....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ている。大きい奴になると、不意に飛びかかって人の生き血を吸うのであるから、一種の吸血鬼と云ってもよい。相馬の古御所の破れた翠簾の外に大きい蝙蝠が飛んでいたなどは....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
「何んの何んのどう致しまして」小篠は例によって笑ったが、微妙な笑いであると共に、吸血鬼《バンパイヤ》的の笑いでもあった。「ねえ、あなた、ただ妾《わたし》はこう云....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
「ひっひっひっ。帆村荘六、何をいうか。……あっ、もう迎えだ。地獄へのお迎え……吸血鬼がひとり消える。さらば……」 「あなた!」 生きていた古神行基が、ばった....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
るおばけらしい。 「海坊主とは、海にいる幽霊のことだ」 「海にいる幽霊、ははあ、吸血鬼のことですか。かねてうちの母から、海中にはおそろしい吸血鬼がすんでいると聞....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ろしい悲惨な終わりを遂げているようです。世間ではあの女のことを発塚鬼だとか、女の吸血鬼だとか言っているようですが、わたしはやはり悪魔であると思っています」 セ....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
浴びて、茶人とか好奇家とか大名の隠居とか、そういうおおらかの人物とは見えずに、老吸血鬼か殺人狂のように見えた。その足もとに転がっているのは、犠牲にされた京助であ....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
きであろうか? それとも、その反対に、蜘蛛を使い、生物の命を取る、貪婪、残忍の、吸血鬼というべきであろうか? と、紙帳に映っていた武士の姿が崩れた。斜めに映って....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」 「ウン、確かに体外血量の測定をする必要はあると思うね。吸うのもいいだろうが、吸血鬼でも人間じゃ、立ち所に恐ろしい生理が起ってしまうぜ」と検事が尤もらしく呟く....
剣侠」より 著者:国枝史郎
、威張って宣りきっと殺してやる! ……さあこの構え、破らば破れッ」 極悪非道の吸血鬼、変質性の惨虐の本性、今ぞ現わして陣十郎は、甲源一刀流上段の構え、左足を踏....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
これも柄から手を放して、冷やかな態度で立ち向かったが、その冷やかな態度の中には、吸血鬼的の凄味があって、相手を怯かすに足るものがあった。 しかしこういう故意と....
罠に掛った人」より 著者:甲賀三郎
ない。 「私はお前に永らく苦労をかけた。私はもう生きて行く道を知らない。私はあの吸血鬼のような玉島を殺して自殺する。お前一人なら、どうにかして生きる道を見出す事....
私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
で」なぞの前衛映画にも、なにかフィルムの構成の面白さや、「ドクトル・マブーセ」「吸血鬼」のような怪奇映画に興味をもつようになった。 「アナタハン」で京都で張り切....
不在地主」より 著者:小林多喜二
皮の雪を吹きまくっていた。 十二 手を握り合って! 情報、一吸血鬼・地主岸野と戦わんとして、S村岸野農場小作人代表十五名が、はるばる小樽へ出....
薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
れている。大きい奴になると、不意に飛びかかって人の生血を吸うのであるから、一種の吸血鬼といってもよい。相馬の古御所の破れた翠簾の外に大きい蝙蝠が飛んでいたなどは....