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「吹上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吹上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オンチ」より 著者:夢野久作
夜城であった。鎔鉱炉、平炉から流れ出すドロドロの鉄の火の滝。ベセマー炉から中空に吹上げる火の粉と、高熱|瓦斯の大光焔。入れ代り立代り開く大汽鑵の焚口。移動する白....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
の風、五十鈴川で劃られて、宇治橋の向うまでは吹くまいが、相の山の長坂を下から哄と吹上げる……これが悪く生温くって、灯の前じゃ砂が黄色い。月は雲の底に淀りしている....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
い、お爺さん。」 「あんだなし。」 と、谷へ返答だまを打込みながら、鼻から煙を吹上げる。 「煙草銭ぐらい心得るよ、煙草銭を。だからここまで下りて来て、草生の中....