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吹抜け
「吹抜け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吹抜けの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
下を、横に、漁夫と魚で一列になった。 すぐここには見えない、木の鳥居は、海から
吹抜けの風を厭ってか、窪地でたちまち氾濫れるらしい水場のせいか、一条やや広い畝を....
「茶屋知らず物語」より 著者:岡本かの子
様子を見るのに余りに俗離れがしていて純情無垢のこどもの無邪気さに見えていながら、
吹抜けてからっとした態度には、実に何もかも知り尽していながらわざと愚を装っている....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
藤吉は彦兵衛を、彦は甚右衛門をと専心前方を往く一際黒い固体《かたまり》を望んで、
吹抜けの河岸っ縁、うっかりすると飛ばされそうになるのを、意地も見得も荒風に這わん....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
らちらと咲いている。ここを右へ、折れ曲りになって、七八間、廂はあるが、囲のない、
吹抜けの橋廊下が見えます。暗い奥に、庵が一つ。背後は森で、すぐに、そこに、墓が、....