吹渡る[語句情報] » 吹渡る

「吹渡る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吹渡るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藁草履」より 著者:島崎藤村
葉の楊樹《やなぎ》は踞《うずくま》るように低く隠れている。秋の光を送る風が騒しく吹渡ると、草は黄な波を打って、動き靡《なび》いて、柏《かしわ》の葉もうらがえりま....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
して高く空に突立ち、細葉の楊樹は踞るように低く隠れている。秋の光を送る風が騒しく吹渡ると、草は黄な波を打って、動き靡いて、柏の葉もうらがえりました。 ここかし....
鱗粉」より 著者:蘭郁二郎
り、その路は、崖の中腹を削ってつくられた小径であった。 其処へ立つと、海面から吹渡る潮風が、まともにあたって、真夏の夜だというのに、ウソ寒くさえ感じられた。 ....