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吹管
「吹管〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吹管の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三四郎」より 著者:夏目漱石
る。 「野々宮さん、水晶の糸がありますか」 「ええ、水晶の粉《こ》をね。酸水素|
吹管《すいかん》の炎で溶かしておいて、両方の手で、左右へ引っ張ると細い糸ができる....
「鳥」より 著者:横光利一
ものように噴火口《ふんかこう》から拾《ひろ》って来《き》た粗面岩《そめんがん》の
吹管分析《すいかんぶんせき》にかかっていると、突然《とつぜん》リカ子《こ》が私《....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
んでいたい」 「いと易いことだ、持って行きねえ。沢山眠剤を持って行きねえ。伝手に
吹管を持って行きねえ。そうだ二三本持って行きねえ」 「や、そいつあ有難え。では、....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
ターリングに移った。それまでは石油ランプを使っていたのをガス燈にし、また実験用の
吹管や何かに使用するために、新たに自家用のガス発生器を設備した。その他には客間に....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
ために融けぬから、これで種々の器物を製するは困難であった。しかるに先年来は酸水素
吹管で水晶の小片を熔かして細い棒とし、これを沢山に熔かし合せて管やフラスコを作る....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
中の辺りへ穴が開き、一人の女が現われた。 隣部屋へ通う隠し戸を開け、手に阿片の
吹管を持ち、支那の乙女の扮装をした、若い女が現われたのである。 「阿片をお吸いな....
「紫外線」より 著者:小酒井不木
もさっぱり分かりません。犯行の現場にも何の手掛かりも発見されず、金庫はアセチレン
吹管で破壊されておりましたが、ただ賊が外部から侵入したことだけは確かだそうであり....