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「吹降り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吹降りの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天守物語」より 著者:泉鏡花
道理こそ時ならぬ、急な雨と存じました。 夫人 この辺は雨だけかい。それは、ほんの吹降りの余波であろう。鷹狩が遠出をした、姫路野の一里塚のあたりをお見な。暗夜のよ....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
ひそかに城を忍び出た。 それとも知らない寄手の勢は、陣屋陣屋の戸をとざし、この吹降りには城兵といえども、よもや夜討などかけまいと、安心しきって眠っていた。 ....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
うという、これは昼日中でさえ相当の難事なのに、かてて加えてこの闇《くら》さ、この吹降り。彦兵衛、同時に前後《あとさき》に気を使いながら突風に逆らって行くのだが、....