吾輩は猫である[語句情報] » 吾輩は猫である

「吾輩は猫である〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吾輩は猫であるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
を食べ、 「何か面白い本が無い? 貸してよ」 と言いました。 自分は漱石の「吾輩は猫である」という本を、本棚から選んであげました。 「ごちそうさま」 アネ....
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
例に過ぎない 其一例とは、往年大倉書店が故夏目漱石と著作権共有の契約で出版した『吾輩は猫である』を、曩に岩波書店が一円本として出版した『漱石全集』中に無断で入れ....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
抱《いだ》いた。しかし挨拶《あいさつ》をしないと険呑《けんのん》だと思ったから「吾輩は猫である。名前はまだない」となるべく平気を装《よそお》って冷然と答えた。し....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
除けば、皆無といっていいであろう。私の考えでは、かの夏目漱石の「坊っちゃん」や「吾輩は猫である」は、立派なユーモア小説であると思っている。 現在、世にユーモア....
夏目漱石先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
、レストーランへいっしょに行くと、青豆のスープはあるかと聞くのが常であった。 「吾輩は猫である」で先生は一足飛びに有名になってしまった。ホトトギス関係の人々の文....
文士の生活」より 著者:夏目漱石
いのだそうだ。これを云って了《しま》っては本屋が困るかも知れぬ。一番売れたのは『吾輩は猫である』で、従来の菊判の本の外《ほか》に此頃縮刷したのが出来て居る。此の....
処女作追懐談」より 著者:夏目漱石
しゅうしゃ》の虚子から何か書いて呉《く》れないかと嘱《たの》まれたので、始めて『吾輩は猫である』というのを書いた。所が虚子がそれを読んで、これは不可《いけ》ませ....
作品の血脈」より 著者:宮本百合子
け合っているこの自然の力は微妙となって、例えば夏目漱石の写真を見たとき、人は、「吾輩は猫である」も「文学評論」もひっくるめて何となくわかった気がする。漱石の作品....
漱石の「行人」について」より 著者:宮本百合子
吾輩は猫である」が明治三十八年に書かれてから、「明暗」が未完成のままのこされた大....
作家と時代意識」より 著者:宮本百合子
、藤村のその時代への感覚の一面であったのだろうと思う。 さりとて漱石のように「吾輩は猫である」の諧謔諷刺や「倫敦塔」の幻想のなかへ身を置こうともしないで、やは....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
八年には日比谷の焼打事件があった。その囂々とした世間の物音をききながら、漱石の「吾輩は猫である」が『ホトトギス』にのりはじめ、藤村が独特の粘りづよさで当時の環境....
婦人作家」より 著者:宮本百合子
その翼をおられてきただろう。 夏目漱石は、婦人に対して辛辣な文学者であった。「吾輩は猫である」の中に女の度しがたい非条理性が戯画的にとりあげられて以来、「明暗....
田端の汽車そのほか」より 著者:宮本百合子
でいたので初期の作品にはどれもよく団子坂から上野、田端あたりの情景が出て来る。「吾輩は猫である」の中にがらくた中学として有名だった郁文館の中学生のボール悪戯が描....
吾輩は猫である』上篇自序」より 著者:夏目漱石
吾輩は猫である」は雑誌ホトトギスに連載した続き物である。固《もと》より纏《まとま....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
いてくれぬかと居士の方から依頼して遣たのであった。 この「倫敦消息」は後年の『吾輩は猫である』をどことなく彷彿せしめるところのものがある。試みにその一節を載せ....