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呆気にとられる
「呆気にとられる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
呆気にとられるの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
ている。おどろきました伊之助、きょろ/\と両人《りょうにん》のお若さんを見まわし
呆気にとられる。息子の岩次も俄にお母様《っかさん》が二人出来たのでげすから、これ....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
そんな、子供じみたことを」 私は顔をあげた。同時に、からだを起した。私は無言、
呆気にとられるヤス子を見つめ、そして、ヤス子の手を静かにとって、ゆっくりと甲に接....
「行雲流水」より 著者:坂口安吾
りの激しさを現したのかも知れないが、近所の人々がとびだして見物にきた程であった。
呆気にとられる人々の眼前で、彼は全力をだしきってソノ子のお尻をヒッパタいて、こと....
「二十一」より 著者:坂口安吾
ら、まだ夏休みが半分ぐらい残っていたが、突然思い立って東京へ戻った。その日、突然
呆気にとられる母の顔に苦い思いをしながら、出発してしまったのだ。すると娘が追っか....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
現代人のドギモをぬくに充分な巨大きわまるものだね。玄室の石の一ツの大きさだけでも
呆気にとられるね。それらの古墳は、どれが誰のもので、誰の先祖だか、実はてんで分る....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
やら申しました。 文麻呂 何ッ! なよたけ! 瓜生ノ衛門 (あまりに烈しい語気に
呆気にとられる) 丘の上にはいつの間にやら、清原ノ秀臣が悄然として佇立している…....
「金持ちと鶏」より 著者:小川未明
ばたきをして、鶏は屋根の上を飛び、木の枝に止まりました。 友だちは、これを見て
呆気にとられると、金持ちはますます得意になって、 「このとおりだ。闘鶏をさせるな....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
たけ惚れてごらんなさい。教授閣下をはじめ、われわれ一同が、(両手をひろげて)こう
呆気にとられるぐらい、ずぶりと深みへはまってごらんなさい! エレーナ (ムッとし....
「無月物語」より 著者:久生十蘭
にぎやかにしているので、この陰気な邸のなかででも、こんなに面白く暮らせるのかと、
呆気にとられるくらいだった。とりわけ敏感な花世には、急に新しい世界がひらけたよう....