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呉春
「呉春〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
呉春の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
て、大得意で自分の室《へや》へ持って来て見せたのである。その時自分は「岡田君この
呉春《ごしゅん》は偽物《ぎぶつ》だよ。それだからあの親父《おやじ》が君にくれたん....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
のつかない奴が、物の上手になったためしはないのですからな。」 四条派の始祖松村
呉春は、人を見るとよくこんなことをいったものだ。
呉春は、『胆大小心録』の著者....
「野道」より 著者:幸田露伴
はあるが、ある点を見出しては、いいネエ、と先輩がいう。なるほど指摘されて見ると、
呉春の小品でも見る位には思えるちょっとした美がある。小さな稲荷のよろけ鳥居が薮げ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
か――絶好の画材ですよ」 「南画ですか」 「いや、南画とも違いますね」 「では、
呉春張りの四条風にでも写しますかね」 「あれより、もう一層、軽いところがいいです....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
っしったものと見えます。松山を御出立の前夜湊町の向井へおともして買っていただいた
呉春と応挙と常信の画譜は今でも持っておりますが、あのお離れではじめて知った雑誌の....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
火の映じたる樹を写したるがごとき)絵画における彼の眼光はきわめて高く、到底応挙、
呉春らの及ぶところにあらず。しかれども蕪村は成功する能わずして歿し、かえって豎子....
「河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
味さではない。靫彦、古径でもない。芳崖、雅邦でもない。崋山、竹田、木米でもない。
呉春あるいは応挙か。ノー。しからば大雅か蕪村か玉堂か。まだまだ。では光琳か宗達か....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、僕らは二度も車から降ろされて、路頭に迷った。先に来たのが北山御房のわきの蕪村と
呉春の墓のあるという土地だった。それがまた田圃の道を迂回して、すこし、町らしい四....