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「呉竹の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

呉竹のの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幻談」より 著者:幸田露伴
が釣の竿とて呉竹《くれたけ》の節はろくろく伸びず縮まず、というのがありまするが、呉竹の竿など余り感心出来ぬものですが、三十六節あったとかで大《おおい》に節のこと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。いいかげんの時刻に、ひとり合点《がてん》をして、その松を下りようとすると、例の呉竹の小路の間から、足音が聞えました。 また思い出して、神尾主膳が戻って来たな....
猫の穴掘り」より 著者:寺田寅彦
るから、恰度大砲の中から打出されたような心持がして面白い。打出されたところは昔|呉竹の根岸の里今は煤だらけの東北本線の中空である。 高架線路から見おろした三河....
都会の幽気」より 著者:豊島与志雄
の中の他の木口よりは比較的新しく見える、その落掛の木目から眼を滑らして、床の間の呉竹の軸物を眺め、次にまた書物の文字に見入ったが、暫くするとまたしても、右手の上....
霊感」より 著者:豊島与志雄
畳の道を進みますと、左手に、経塚の碑が大きく建っており、新しく植え込まれた檜葉や呉竹の茂みがあります。その茂みのそばに、地蔵さんは安置され、花が供えられ、無縁仏....
濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
の春昔由縁英のうちの白酒売りの文句に『お腰の物は船宿の戸棚の内に霧酒、笹の一夜を呉竹の、くねには癖の男山』とある銘酒。この男山と富士の女神かぐや姫が舟で見逢いを....