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「告ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

告ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
まで熟睡した。 家の※は、主なき水漬屋に、常に変らぬのどかな声を長く引いて時を告ぐるのであった。 三 一時の急を免れた避難は、人も家畜も一夜の....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
は放送二つを聴いて、洗心させられた。一つは陸軍大臣下村大将の「陸軍軍人及び軍属に告ぐ」の平明懇切なる諭、もう一つは頭山秀之氏の「新日本への発足」という話で、日本....
超人間X号」より 著者:海野十三
、その部屋の短波受信機は、次のようなことばを捕えたのだった。 「――武装警官隊に告ぐ、武装警官隊に告ぐ。三角岳研究所はまもなく、原子爆弾によって爆発する。三角岳....
地球要塞」より 著者:海野十三
ず劈頭《へきとう》において、わが日本国が、海面沈下《かいめんちんか》したることを告ぐるなり」 「海面下に沈下したことは、知っている」 「――海面下○○メートルま....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
いうのか」 「……こう、いうのよ。ヒ、ヒットラーに代りて、第五列部隊のフン大尉に告ぐ」 「えっ、第五列部隊のフン大尉に?」 「そう、そうなの、あたしのことよ。…....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
て居ります。 次に当然問題になるのは小櫻姫とT女との関係でありますが、小櫻姫の告ぐる所によれば彼女はT女の守護霊、言わばその霊的指導者で、両者の間柄は切っても....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
・アソスの希臘僧院で暮らし、専ら静思休養につとめた。後その司配霊イムペレエタアの告ぐる所によれば、同僧院にモーゼスを連れて行ったのは、霊達の仕業で、後年霊媒とし....
良夜」より 著者:饗庭篁村
魔にはなるまじ」とやり返せば、「御身の様子何となく疑わしく、もし投身の覚悟にやと告ぐる者ありしゆえ職務上かく問うなり」と言うに、詮方なく宿所姓名を告げ、「活版所....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
なんぴとにてもその怪声に対し、わが年齢はいくばくぞと問わんに、あやまたずその数を告ぐるがごとし。これ、あに怪事にあらずや。第二に、その声が他所もしくは他家に起こ....
妖怪学」より 著者:井上円了
し、ただにその回転の結果を見るのみならず、その回転のよく人の問いに答えて、事実を告ぐるの結果あるを見るに至るなり。例えば、人の年齢をコックリに向かって問うに、そ....
妖怪報告」より 著者:井上円了
んことを企図すれども、途次さらに人影だもあることなし。よって、むなしく帰家し母に告ぐれば、父の故人某の近傍には二、三の親戚あれば、いずれにか宿泊せしならんと、と....
迷信解」より 著者:井上円了
りて、その家に飼い養うものとのこと。かくして養いおけば、よく人の既往を説き未来を告ぐるに、不思議にも当たらぬことはない。常に巧みにその体を隠し、飼い主の目に触る....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
吉凶禍福を卜定すべきをもって、卜筮者または予言者は、この事情を酌量して将来の運を告ぐるに至る。これ、いわゆる外界の事情によるものなり。しかしてまたその人、卜筮者....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ろのものを告げ、相当の代価を払うの例なれば、言をはむも自在なり。しかるに、人みな告ぐるにその実をもってすという。人の正直なること、かくのごとし。政教子曰く、これ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
根抵は、一部日本人の非道義に依り支那大衆の敵愾心を煽った点にある。「派遣軍将兵に告ぐ」「戦陣訓」の重大意義もここにありと信ずる。 北清事変当時の皇軍が如何に道....