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告別式
「告別式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
告別式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
一週間ばかりたった後、玄鶴は家族たちに囲まれたまま、肺結核の為に絶命した。彼の
告別式は盛大(!)だった。(唯、腰ぬけのお鳥だけはその式にも出る訣に行かなかった....
「放浪」より 著者:織田作之助
刑事に訊くと、あれは山菓子盗りだといった。葬式があれば故人の知人を装うて葬儀場や
告別式場に行き、良い加減な名刺一枚で、会葬御礼のパンや商品切手を貰う常習犯で、被....
「遺書」より 著者:尾崎秀実
。 一、乏しい所持金のうちから墓地を買うことなど断じて無用たるべきこと。勿論葬式
告別式等一切不用のこと(要するに、私としては英子や楊子、並びに真に私を知ってくれ....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
、遂に永眠|仕候間、此段謹告候也。 追而来る××日×時、花山祭場に於て仏式を以て
告別式を相営み、のち同火葬場に於て荼毘に附し申可く候……」 この文面から推せば....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
式と、巡礼と、アリーが大人になったことであった。 ある日、教会で女学院の先生の
告別式があった。お天気が悪くぽつぽつ雨が降り出していたように思うが、とにかくアス....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の不吉な夜から三日後の午前九時に、ヘルマンは――の尼寺に赴いた。そこで伯爵夫人の
告別式が挙行されたのである。なんら後悔の情は起こさなかったが、「おまえがこの老夫....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
か道を間違え、青山斎場の前へ出てしまった。それはかれこれ十年前にあった夏目先生の
告別式以来、一度も僕は門の前さえ通ったことのない建物だった。十年|前の僕も幸福で....
「妖婦」より 著者:織田作之助
いたが、安子が稽古に通い出して一月許りたったある日、町内に不幸があって師匠がその
告別式へ顔出しするため、小一時間ほど留守にした機会をねらって、階下の稽古場へ降り....
「小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
、劇壇、文壇、映画界その他の知友子弟一同棺前に侍して通夜を営んだ。 二十八日は
告別式の当日である。午前十時から自宅において最後の読経焼香を行い、午後十二時五分....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
雨の一番古い友達の野崎左文と一番新らしい親友の馬場孤蝶との肝煎で、駒込の菩提所で
告別式を行った。緑雨の竹馬の友たる上田博士も緑雨の第一の知己なる坪内博士も参列し....
「放浪」より 著者:織田作之助
、係の刑事に訊くと、あれは山菓子盗りだといった。葬式があれば知人を装うて葬儀場や
告別式場に行き、良い加減な名刺一枚で、会葬御礼のパスや商品切手を貰う常習犯で、被....
「むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
う」 こうした蔭口を、時には故意と聞えよがしに云うのを耳にしながら、平然として
告別式に列席し、納骨式に拍手を拍って祝詞を捧げる彼だ。伯父の死も謎かも知れないが....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
はK夫人に対して大変に興味を有つようになッたのです。 その翌々日、私はある人の
告別式に列席するため、定刻より早めに教会へ往っていました。そこには必ずあの夫人が....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
は――、ああ、それは、ほんとの事でございましょうかねえ」 「ほんとともさ。今日は
告別式だ」 女はわッと泣き出した。長い間泣きつづけていたが、やがて、涙で魂まで....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
小田切大使の自殺については話し合わなかった。 忙しい仕事に追われている私は遂々
告別式にさえも行かれなかった。それがまた気になるので、恰度半日ばかり閑が出来たの....