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「告白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

告白の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
た『伝説』という本を読んでごらんなさい。この聖徒も自殺未遂者だったことは聖徒自身告白しています。」 僕はちょっと憂鬱《ゆううつ》になり、次の龕《がん》へ目をや....
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
打ち明けるのです。もっとも夫を苦しめないように、彼女も達雄を愛していることだけは告白せずにしまうのですが。 主筆 それから決闘にでもなるのですか? 保吉 い....
路上」より 著者:芥川竜之介
末の頁をはぐって見た。と、それは三人称でこそ書いてはあるが、実は今夜聞いた大井の告白を、そのまま活字にしたような小説だった。 俊助はわずか十分ばかりの間に、造....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
中に出現するのである。彼等も実は思いの外、幸福な瞬間を持たぬ訣《わけ》ではない。告白 完全に自己を告白することは何人にも出来ることではない。同時に又自己を告....
或る女」より 著者:有島武郎
その事を木部に知らせなかったばかりでなく、母にさえある他の男によって生んだ子だと告白した。実際葉子はその後、母にその告白を信じさすほどの生活をあえてしていたのだ....
或る女」より 著者:有島武郎
ではいかにも楽しそうにいっていたその可憐《かれん》な同じ口びるから、こんな哀れな告白を聞くと葉子は一入《ひとしお》しんみりした心持ちになった。 「わたしだっても....
星座」より 著者:有島武郎
りも先に床にあって、彼の方に手をさし延べて彼を誘った女、童貞であるとの彼の正直な告白を聞くと、異常な興味を現わして彼を迎えた女、少しの美しさも持ってはいないが、....
想片」より 著者:有島武郎
は疑うものである。私は自分自身の内部生活を反省してみるごとにこの感を深くするのを告白せざるをえない。 かかる場合私の取りうる立場は二つよりない。一つは第三階級....
性急な思想」より 著者:石川啄木
》であり、かつ悲惨である。我々は何をそういう人々から聞き得るであろうか。安価なる告白とか、空想上の懐疑とかいう批評のある所以《ゆえん》である。 田中喜一氏は、....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
かかった獣のようないらだたしさを感じて、まぶたを合わす事ができなかったと君は私に告白した。そうだったろう。その晩一晩だけの君の心持ちをくわしく考えただけで、私は....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ない飛び上りな行いをした後に毎時でも残される苦しい後味なのだ。お前は一方に崇高な告白をしながら、基督のいう意味に於て、正しく盗みをなし、姦淫をなし、人殺しをなし....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
う一点張りで反対した。 ガリレオが公然とコペルニクスの信奉者であるということを告白しているのは太陽黒点のことを書いた一書において初めて(一六一三年)見られる。....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ます。天狗の頭目も『自分達は人間になり切れなかった魂でござる……。』と、あっさり告白して居りました。私はそれをきいた時に、何やら天狗さんに対して気の毒に感じられ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
る丈である。兎に角理性が最後の審判者である。理性を排斥する者は、結局自己の暗愚を告白すると同一である。盲目的信仰は、断じて理性的確信の代理たることはできない。信....
大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
がある。さてその前へ立った時、どうも買う勇気は出ない」(阪神夜店歩き)と云うその告白が猿股についての彼が関心を如実にあらわして居る。 彼の画がそうであるように....