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呑舟の魚
「呑舟の魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
呑舟の魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
毛九尾の古狐で、今度の事件の一番奥から糸を操っている黒頭巾だ。君等がよく取逃がす
呑舟の魚という奴だ。……ハッハッ知らなかったろう。彼奴の若い時は例の郡司大尉の隠....
「創生記」より 著者:太宰治
ばかりの早春死んだ女児の、みめ麗わしく心もやさしく、釣糸噛み切って逃げたなまずは
呑舟の魚くらいにも見えるとか、忘却の淵に引きずり込まれた五、六行の言葉、たいへん....
「量的と質的と統計的と」より 著者:寺田寅彦
のである。これは畢竟量を見るに急なために質を見る目がくらむのであり、雑魚を数えて
呑舟の魚を取りのがすのである。またおもしろいことには、物理学上における画期的の理....