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周公
「周公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
周公の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
前へ、丁寧に円い頭を下げた。軸は狩野派《かのうは》が描《か》いたらしい、伏羲文王
周公孔子《ふくぎぶんおうしゅうこうこうし》の四大聖人の画像だった。
「惟皇《これ....
「運命」より 著者:幸田露伴
予始め難に遘う、已むを得ずして兵を以て禍を救い、誓って奸悪を除き、宗社を安んじ、
周公の勲を庶幾せんとす。意わざりき少主予が心を亮とせず、みずから天に絶てりと。建....
「弟子」より 著者:中島敦
うま》く世が治まるくらいなら、誰も苦労はしないよ。俺《おれ》達にとっては、死んだ
周公よりも生ける陽虎様《ようこさま》の方が偉いということになるのさ。 下剋上《....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を防ぐ法種々述べおり、月令に毎夏兵を以て蛟を囲み伐つ由あるは周の頃土地開けず文武
周公の御手もと近く※《がく》が人畜を害う事しきりだったので、漢代すでにかかる定例....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
会した時、魯の恭公|後《おく》れ至り進上した酒が薄かったから宣王怒った。恭公我は
周公の胤《いん》にして勳王室にあり、楚ごとき劣等の諸侯に酒を送るさえ礼に叶《かな....
「源氏物語」より 著者:紫式部
》したものが多かった。源氏自身もよい気持ちになって、「文王の子武王の弟」と史記の
周公伝の一節を口にした。その文章の続きは成王の伯父《おじ》というのであるが、これ....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
既成社会秩序に於ける民衆習俗の設定と保守との道に他ならぬ。ここでは反動的な復古(
周公の道への復帰の類)はあっても、進歩的な社会批判は許されなくなる。教学的精神の....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
りながら、其実は支那台の西洋|鍍金《めっき》にして、殊に道徳の一段に至りては常に
周公孔子を云々して、子女の教訓に小学又は女大学等の主義を唱え、家法最も厳重にして....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
《わ》が衰《おとろ》えたるや。久《ひさ》しく吾《わ》れ復《ま》た夢《ゆめ》にだも
周公《しゅうこう》を見《み》ず」 といっている。孔子《こうし》が油断したのか、....
「徳育如何」より 著者:福沢諭吉
育不完全にして徳育を忘れたるの罪なりとて、専ら道徳の旨を奨励するその方便として、
周公孔子の道を説き、漢土聖人の教をもって徳育の根本に立てて、一切の人事を制御せん....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
(二十段) などは、うららかな春昼、満開の桜の枝と大納言(若い皇后定子の兄君|伊
周公である)との配合の美しさである。 秋は夕ぐれ、夕日はなやかに射して、山の端い....
「三国志」より 著者:吉川英治
う者が折をうかがって云った。 「由来、天道に反いて、栄えた者はありません。むかし
周公は、后稜から文王におよぶまで、功を積み徳をかさねましたが、なお天下の一部をも....
「三国志」より 著者:吉川英治
丞相のような大功をあげられた御方は、これを歴史に見ても、求めることはできません。
周公も呂望も、比較にはならないでしょう。乱世に立って、群盗乱臣を平らげ、風に梳り....
「三国志」より 著者:吉川英治
の笑い草たるに過ぎぬ。真に、故主の遺言にこたえ、蜀の孤を大事と思わば、なぜ伊尹、
周公にならい、その分を守り、自らの非を改め、徳を積み功を治世に計らぬか。――ご辺....
「失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
眠りを催しければ、側《そば》にありたる大福帳を引きよせ、枕にして、宰予が楽しみに
周公をや夢みられしと思わる。ややあって目をさまし、暮れがたき日を憾みながら、かの....