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「周知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

周知の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
公様以来、夙に尊王のお志深く、烈公様にも、いろいろ王事に尽されもしたことは、世間周知のことでござります。しかるに、水戸殿とは同系同枝とも申すべき当家が、かかる大....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
者間には『バベルとバイブル』(Babel und Bibel)という書物によって周知のことと思うから、ここではすべてをその書に譲りたいと思う。渾沌はユダヤ人にと....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
え得る鉄石の意志を鍛錬しなければなりません。また今日の建築は危険極まりないことは周知の事実であります。国民の徹底した自覚により国家は遅くも二十年を目途とし、主要....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
製陶術に及ぼした茶の影響を観察してみることもまた興味あることである。シナ磁器は、周知のごとく、その源は硬玉のえも言われぬ色合いを表わそうとの試みに起こり、その結....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
本名を知れば、呪咀なども自在に行うことができるものと見たところから、なるべく名を周知させぬようにしたのである。男はそれではとおらぬ時代になっても、女は世間的な生....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
柳桜が代表的の落語家と認められている。就中、円朝が近代の名人と称せられているのは周知の事実である。円朝は明治三十三年八月、六十二歳を以て世を去ったのであるから、....
久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
れぞ首肯を強いんや。 因に云う。小説家久保田万太郎君の俳人傘雨宗匠たるは天下の周知する所なり。僕、曩日久保田君に「うすうすと曇りそめけり星月夜」の句を示す。傘....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ただそれだけのことが書いてある。別に考証はしていない。 ※が外来植物であるのは周知の事実である。叡山の根本中堂の前にその木があるという。鶴見はまだ見ないが、泡....
いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
われわれは、なんでもないときに、口癖のように、「卑下」を意味する表現を使うことは周知のとおりである。ところがそれとはまた違つた意味で、われわれは互に、神経質な「....
秘伝の名訳」より 著者:岸田国士
濃厚であつたかを普く世に知らしめる事が出来たといゝ得るのである。 十八世紀は、周知の如く、ヨーロツパに於ける社会革命の前夜であつて、澎湃たる自由の精神は言わば....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
新しい演し物がきまると、コポオはまず、ジューヴェに装置のプラン作製を命じます。周知の通り、ヴィユウ・コロンビエ座の客席は、普通の住宅の一階の天井を打ち抜いたも....
大阪の可能性」より 著者:織田作之助
いる事実だ。同時に大阪の言葉がどぎつく、ねちこく、柄が悪く、下品だということも、周知の事実である。 たしかに京都の言葉は美しい。京都は冬は底冷えし、夏は堪えら....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ったのだった。スコットランド王の第一の大望が、イングランド王座の相続であることは周知の事実だった。マウントジョイがその席で持ちだした提議というのは、使者をゼエム....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
八月二十一日、十二代目守田勘弥死す、五十二歳。明治以後、演劇の向上に尽力したるは周知の事実にて、古河新水の名を以て上演したる自作の脚本「文珠九助」「島の為朝」「....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
あえて広言した。私は全国をブチ歩き、ラジオにもよく出るので私のガラガラ声が大衆の周知のものとなった。ラジオや寄席の声帯模写にもしばしば私の声の声色が登場して苦笑....