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周遊
「周遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
周遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
踏破《とうは》するの自由は、我らの志を満足せしむる能わざるが故に、我らは五大洲を
周遊せんことを願えり、これ我らが宿昔《しゅくせき》の志願なりき。我らが多年の計策....
「弟子」より 著者:中島敦
ん哉。我は賈《あたい》を待つものなり。」と答えた。 そういうつもりで孔子は天下
周遊の旅に出たのである。随った弟子達も大部分はもちろん沽りたいのだが、子路は必ず....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
徳を企つる者なきは多少この理由にも基づくなるべし。 アドルフ・エルトンの『世界
周遊記《ライセ・ウム・ジェ・エルデ》』(一八三八年版、二巻一三頁)に、シベリアの....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
情報が入ったのです。まず、そのひとつは、淡路島の周囲を、おりおり、怪しげな汽船が
周遊しているということ、それについで、ときどき、深夜淡路島の上空に、竹トンボのよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
|汎瀾《はんらん》トシテ之ヲ聞キ未ダソノ意ヲ得ズ、爾後十余年、海内《かいだい》ニ
周遊シテ斯ノ技ヲ試ミ、初メテ栄辱悲歎ノ心、診察吐下ノ機ヲ妨グルコトヲ知ル――」 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
天候と言い、健康と言い、珍しいほど好条件に恵まれているもので、ある意味では、世界
周遊の遊覧船に乗せられて、たまたまこの地に船がかりをしたような気分をさえ与えられ....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
たし/\の大団円に終るようで、かえって興味がないようである。そこへ行くと、伊太利
周遊だとか、東|印度のスマトラを実写したものだとかいう写真は、一般にはどうか知ら....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
と飛行クラブとの大立者の一人です。どんな遠距離飛行にも、空中や陸上や水上のどんな
周遊にも、ストゥヴァン・ドレストラード夫妻が加わっていないものはありません。彼ら....
「エトナ」より 著者:野上豊一郎
ント失われてしまうに違いない。 四 タオルミーナに着いた翌日、私たちは
周遊バスでエトナに登り、帰途カターニアの町を見物した。 地理学者の説によると、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
人はみんなムシャぶりついてしまうらしいね。浅草の染太郎と大阪のジャンジャン横丁を
周遊してごらんなさい。一方は畳の上だし、一方はイス・テーブルだが、食ってる人間の....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
帆したM・Q汽船会社の Bon Voyage 号は『三百|法《フラン》コルシカ島
周遊』の粋士遊客を満載し、眠げなる波の夢を掻き乱しながら、シズシズと春の航海を続....
「年譜」より 著者:原田義人
と二人で旅行に出た。チューリヒ、ルーツェルン、ルガーノ、ミラノ、ストレサ、パリと
周遊して、九月十三日、プラークにもどり、ひきつづき単独でスイスのエルレンバッハの....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の、その自国の宗教を保護するの本意、いずれのところにあるやを知らんと欲し、今度の
周遊を企つるに至りしなり。 政教子曰く、政治家は政治の裏面に宗教あることを知ら....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
のものがあり、窓より見る梅に月は寒さの深まりを照らしている。) 今回の南半球の
周遊は、二百九十七日間に五万七十五マイルを踏尽せし故、一日に百六十九マイルずつを....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
す。今も越中のトウナイという部落民は、産婆代りに取上げを行うそうでありますが、「
周遊奇談」には、出雲美保関では産婦がそこから二十町ばかりも離れたハチヤの部落へ行....