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「呪う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

呪うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
り不適当だ。こういうんだ。悲観せざるを得ないじゃないか。……しかし俺は貴様たちを呪うようなことは断じてしないぞ。……安心しろ貴様たちを祝福してやるんだ、俺は死を....
階段」より 著者:海野十三
1 出来ることなら、綺麗に抹殺してしまいたい僕の人生だ。それを決行させては呉れない「彼奴」を呪う。「彼奴」は何処から飛んできて僕にたかったものなんだか、又はもともと僕の身体....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
お坊ちゃん」なのだ。科学知識とはまるで正反対の側に立っているという人間で、科学を呪うこと迚もはなはだしく、科学的殺人の便宜を指摘する夫子自身はいつか屹度この「便....
赤外線男」より 著者:海野十三
写真に撮影したのだった。そして人物は子爵夫人黒河内京子と青年潮十吉! さてこの呪うべき撮影者は、一体誰であるか。 潮はこの映画の写っている間は、頭を下げ顔を....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
嫌った。 「畜生。べらぼう。百姓。ざまあ見やがれ。」 お玉さんは町じゅうの人を呪うように大きな声で叫びつづけながら、傲然として人力車にゆられて行った。わたしは....
駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
である。 ▲文明とは物質生活の膨張であって、同時に精神生活の退縮である。文明を呪う声が精神生活の側から生ずるのは当然である。 ▲或る人が来て、世間の人は電車....
怪星ガン」より 著者:海野十三
原因をとらえた倉庫員森もまた、その火の玉の一つとなったことであろう。 救う者、呪う者、魔力をふるう者。 大宇宙を舞台に、奇々怪々事はつづく。…… 危機....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
な側妾だった。 後に分ったことであるが、古神は或る時、吸血の快楽を知って、遂に呪うべき吸血鬼と化した。しかし彼はそのままでは吸血鬼としての生活を送ることの危険....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
と申す。」 「悪…………」 「悪は善悪の悪でござる。」 「おお、悪……魔、人間を呪うものか。」 「いや、人間をよけて通るものじゃ。清き光天にあり、夜鴉の羽うらも....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
を知っている、謎のような恐るべき人物が現われて来たということは、人々に取って実に呪うべき新知識であった。 「彼はわれわれの神聖なるアウガスタス大帝の命を取るであ....
狂人日記」より 著者:井上紅梅
喪失してしまって、知っていながらことさら犯しているのだろう。 わたしは食人者を呪う。まず彼から発起して食人の人達を勧誘し、また彼から先手をつける。 ....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
」 「さらば語ろう」 五 洞斎老人は大阪落城の無念さに、徳川家を呪う者の中で、最も執念深い者の一人であった。 甲州老人のは武田家再興の夢であっ....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
のに長期にわたって出版の都度々々購読するを忘れなかったというは、当時馬琴が戯作を呪う間にさえ愛読というよりは熟読されて『八犬伝』が論孟学庸や『史記』や『左伝』と....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
門が口上は殿のお声とおぼしめされて。」 「そのお声が聞きとうない。」と、小坂部は呪うように言った。「そのお声は悪魔の声じゃ。塩冶の奥方はそれで亡ぼされた。直きじ....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
来て、十一人か、児を拵えているじゃあないか。贅沢な事を云って、親を怨むな、世間を呪うな!……とは言うが、きみの身の上は気の毒だと思う。けれども考えて見るが可い、....